台風の通過後に、庭へ瓦や屋根材が落ちていたり、天井から雨漏りしたりすると、何から対応すればよいのか分からなくなることがあります。
屋根に異常があると、すぐに状態を確認したくなりますが、自分で屋根へ上るのは危険です。
屋根材や下地が濡れているだけでなく、瓦や棟板金が固定されておらず、踏んだ場所が崩れる可能性もあります。
まずは人の安全を確保し、地上や室内から被害状況を記録したうえで、屋根修理業者や加入している保険会社へ連絡しましょう。
| 行うこと | 対応方法 |
|---|---|
| 安全を確保 | 強風が収まり、周囲の危険がなくなるまで外へ出ない |
| 屋根へ上らない | 地上・窓・室内から見える範囲だけ確認する |
| 被害を撮影 | 建物全体と破損箇所の両方を撮影する |
| 室内を応急処置 | バケツを置き、家具や家電を安全な場所へ移動する |
| 屋根を応急養生 | ブルーシートの設置は専門業者へ依頼する |
| 保険会社へ連絡 | 契約内容と必要書類を加入先へ直接確認する |
| 修理業者を比較 | 緊急時を除き、2〜3社の調査と見積もりを比較する |
| 訪問業者に注意 | その場で屋根へ上げず、すぐに契約しない |
台風後の屋根修理では、応急処置と本修理を分けて考えることも重要です。
応急処置は雨水の浸入や屋根材の飛散を一時的に抑える対応であり、屋根を元の状態へ直す工事ではありません。
この記事では、台風で屋根が壊れたときに行うこと、屋内でできる応急処置、修理までの流れ、火災保険を確認する際の注意点を解説します。
台風で屋根が壊れたときに行うこと

台風後は、次の順番で対応すると、事故や記録不足を防ぎやすくなります。
- 家族と周囲の安全を確保する
- 屋根材が落ちそうな場所へ近づかない
- 地上や室内から被害状況を確認する
- 建物全体と破損箇所の写真を撮る
- 室内の雨漏りへ応急処置を行う
- 屋根修理業者へ点検・養生を依頼する
- 加入している保険会社または代理店へ連絡する
- 調査結果と見積書を比較する
- 必要な修理内容を決めて契約する
家族と周囲の安全を確保する
台風が通過したように見えても、強い風が残っている場合があります。
風や雨が続いている間は、屋根の状態を確認するために外へ出ないでください。
屋根材、棟板金、アンテナ、雨どいなどが不安定になっていると、突然落下・飛散する可能性があります。
玄関や駐車場の上に屋根材がぶら下がっている場合は、その場所を使用せず、安全な出入口を選びましょう。
道路や隣家へ屋根材が落ちる危険がある場合は、人が近づかないようにしたうえで、必要に応じて自治体や警察、消防などへ相談してください。
屋根へ上らず地上から確認する
台風後の屋根は、通常より危険な状態になっています。
一見すると問題がない屋根材でも、固定が外れていたり、野地板が水を含んで弱くなっていたりする可能性があります。
自分で確認する場合は、次の安全な場所に限定しましょう。
- 建物から離れた地上
- 屋根が見える窓
- 安全なベランダ
- 室内の天井や壁
- 安全に入れる範囲の屋根裏
脚立やはしごを使って屋根へ近づくことも避けてください。
濡れた外壁や地面では脚立が滑りやすく、落下した屋根材が当たる危険もあります。
ブルーシートを掛けるために自分で屋根へ上るのは危険です。
応急養生も、高所作業に対応できる専門業者へ依頼してください。
台風後に確認する屋根の被害
台風による屋根被害には、屋根材の飛散だけでなく、固定部材の緩みや板金の変形などもあります。
| 被害・症状 | 主な対応 |
|---|---|
| 瓦やスレートが落下した | 周囲を立入禁止にして早めに修理を依頼する |
| 棟板金が浮いている | 固定部材と下地を点検する |
| 金属屋根がめくれている | 飛散防止の緊急養生を依頼する |
| 屋根材に割れ・欠けがある | 部分交換と下地の状態を確認する |
| 雨どいが外れている | 落下防止後に固定・交換する |
| 天窓周辺から雨漏りする | 天窓・板金・防水シートを調査する |
| 天井に雨染みがある | 室内を養生し、雨漏り調査を依頼する |
| 屋根面が沈んでいる | 野地板など下地の調査を依頼する |
瓦・スレートが割れた、飛散した

台風の飛来物や強風によって、瓦やスレートが割れたり、ずれたりすることがあります。
1〜数枚の破損で、周辺の屋根材と下地が使用できる場合は、部分交換で対応できる可能性があります。
屋根全体で多数の屋根材が動いている場合や、破損した部分から長時間雨水が入っている場合は、防水シートや野地板まで確認する必要があります。
棟板金が浮いた・飛んだ

スレート屋根や金属屋根の頂部にある棟板金は、強風の影響を受けやすい部分です。
棟板金が浮いている場合は、表面の板金だけでなく、固定している釘・ビスや、板金の下にある貫板も確認します。
下地材が腐食していると、釘を打ち直すだけでは十分に固定できません。
板金が飛散した場合は、周辺のスレートや防水シートも傷んでいないか確認してもらいましょう。
金属屋根がめくれた・変形した

トタンや金属屋根の一部が浮くと、風が屋根材の下へ入り込み、被害が広がる可能性があります。
めくれた屋根材を自分で押さえたり、ロープで固定したりしないでください。
金属板の端部は鋭く、風で突然動くことがあります。
緊急養生が必要な場合は、屋根・板金工事に対応する業者へ連絡しましょう。
雨どい・破風板・軒裏が外れた

台風では、屋根材だけでなく、雨どい、破風板、鼻隠し、軒裏などが破損することがあります。
雨どいが一部分だけ外れている場合でも、金具が残っていたり、部材がぶら下がっていたりすると落下する危険があります。
地上から手が届く位置であっても、強く引っ張って外そうとせず、業者へ相談してください。
室内でできる雨漏りの応急処置
室内へ雨水が入っている場合は、屋根へ上らず、室内側で被害の拡大を抑えます。
バケツや防水シートで水を受ける
床へ水が落ちている場合は、バケツや洗面器などを置いて受けます。
水滴が床へ跳ねる場合は、容器の底へ雑巾や吸水シートを敷くと周囲へ飛び散りにくくなります。
天井から水が広い範囲へ染み出している場合は、床へ防水シートやビニールを敷き、その上へ吸水できる布を置きましょう。
天井材が大きく膨らんでいる場合は、水がたまって落下する可能性があるため、真下へ立たないでください。
家具・家電・寝具を移動する
雨水が落ちる範囲から、家具、家電、寝具、衣類などを移動します。
大型家具をすぐに動かせない場合は、防水シートや大きなビニール袋などで覆い、床との間にもシートを敷きましょう。
ただし、濡れた家電製品や電源コードには触れないでください。
照明・配線付近の水には触れない
照明器具、コンセント、配線付近から水が出ている場合は、感電や漏電の危険があります。
濡れた器具へ直接触れず、安全に操作できる状況であれば該当する回路のブレーカーを切ります。
分電盤の周辺自体が濡れている場合や、操作する場所に水がある場合は、自分で触らず、電力会社や電気工事業者へ相談してください。
雨漏りの状況を記録する
雨漏りが発生したら、室内の応急処置前後に写真や動画を残します。
次の情報があると、雨漏り調査や保険会社への説明に役立つことがあります。
- 雨漏りに気づいた日時
- 雨や風の強さ
- 染みが出た場所
- 染みの大きさと広がり方
- 水が落ちる様子の動画
- 濡れた家具や家財
- 過去にも同じ場所で雨漏りしたか
屋外の応急処置は専門業者へ依頼する
屋根の破損部分をブルーシートなどで覆う応急養生は、雨水の浸入を一時的に抑える方法です。
ただし、屋根上でシートを広げたり固定したりする作業には、転落や飛散の危険があります。
台風後は多くの住宅で応急処置が必要となり、業者がすぐに対応できない場合もあります。
その場合も、自分で屋根へ上るのではなく、次の業者へ順番に連絡しましょう。
- 住宅を建てた会社・工務店
- 過去に屋根工事を依頼した会社
- 屋根工事・瓦工事・板金工事の専門業者
- 地域の住宅リフォーム業者
- 加入している保険会社が案内する相談窓口
応急養生を依頼するときは、正式な修理契約とは分けて、次の内容を確認してください。
- 出張費
- 点検費
- ブルーシートや材料費
- 高所作業費
- 足場・高所作業車の費用
- 応急処置だけの金額
- 本修理を依頼しない場合の費用
- 応急処置が使用できる期間の目安
国民生活センターの災害に便乗した悪質商法に関する注意喚起では、屋根へビニールシートを掛けられた後に高額な料金を提示された事例も紹介されています。
緊急時であっても、可能な範囲で作業内容と料金を確認してから依頼しましょう。
ブルーシートは一時的な養生です。シートが掛かっていても、本修理が完了したわけではありません。風で外れたり、シートの下で被害が進んだりする可能性があります。
台風被害の写真を残す方法
片付けや修理を始める前に、可能な範囲で被害状況を写真に残しましょう。
政府広報オンラインでも、住まいが被害を受けたときは、被害状況を写真で記録しておくよう案内しています。
建物全体を撮影する
最初に、建物全体と周囲の状況が分かる写真を撮ります。
- 建物の正面
- 建物の左右
- 道路や庭から見える屋根
- 落下物と建物の位置関係
- 周囲の倒木や飛来物
屋根の破損部分だけを撮影すると、建物のどの場所が壊れているのか分かりにくくなるためです。
被害箇所を近くから撮影する
安全な場所から撮影できる場合は、被害箇所を拡大して撮ります。
- 瓦・スレートの割れや欠損
- 棟板金の浮き・変形
- 雨どいの外れ
- 軒裏・破風板の破損
- 天井や壁の雨染み
- 濡れた家具や家電
- 庭へ落下した屋根材
高所部分は無理に近づかず、業者が点検した際に写真を撮ってもらいましょう。
応急処置前と処置後を撮影する
ブルーシートを掛けたり、落下物を移動したりする場合は、作業前と作業後の両方を撮影します。
緊急性が高く、先に危険物を移動しなければならない場合も、安全確保を優先してください。
可能であれば、移動前の状態を短時間で撮影し、落下した屋根材や部材を保管しておきます。
日付・被害状況・作業内容を記録する
写真だけでなく、次の内容をメモしておくと状況を整理しやすくなります。
- 台風が接近・通過した日
- 被害に気づいた日時
- 発見した破損箇所
- 雨漏りが始まった時間
- 応急処置を行った日時
- 依頼した業者名
- 支払った応急処置費
- 修理前後の状況
屋根修理までの流れ

台風被害を見つけてから本修理が完了するまでの一般的な流れは、次のとおりです。
| 段階 | 主な対応 |
|---|---|
| 安全確保 | 屋根材の落下範囲へ近づかない |
| 被害記録 | 建物全体と破損箇所を撮影する |
| 室内養生 | 雨水を受け、家財を移動する |
| 緊急養生 | 専門業者がブルーシートなどを設置する |
| 保険会社へ連絡 | 契約内容と必要書類を確認する |
| 現地調査 | 屋根材・板金・防水シート・下地を確認する |
| 見積もり | 修理範囲・材料・足場・保証を確認する |
| 契約 | 工事内容と追加費用の条件を決める |
| 本修理 | 破損箇所と必要な下地を補修する |
| 完成確認 | 施工写真・保証書・請求書を受け取る |
屋根全体を調査する

庭へ落ちている屋根材が1枚だけでも、被害がその場所だけとは限りません。
強風によって、別の屋根面や棟板金の固定部材も緩んでいる可能性があります。
現地調査では、次の部分を確認してもらいましょう。
- 屋根材の割れ・ずれ・浮き
- 棟板金・棟瓦
- 谷板金・壁際の板金
- 雨どい・破風・軒裏
- 天窓・アンテナ・太陽光パネル周辺
- 防水シート
- 野地板・屋根裏
- 室内の雨漏り箇所
屋根表面の撮影だけでは、防水シートや野地板の状態までは分かりません。
雨漏りしている場合は、屋根裏や室内側からも調べてもらいましょう。
応急処置と本修理の見積もりを分ける

台風直後は、応急処置を依頼した業者へ、そのまま本修理も依頼することがあります。
ただし、応急処置を頼んだからといって、本修理まで同じ業者と契約しなければならないとは限りません。
見積書では、次の費用を分けてもらうと比較しやすくなります。
- 緊急出張費
- 点検・調査費
- ブルーシートなどの応急養生費
- 足場・高所作業車の費用
- 屋根材・板金の修理費
- 防水シート・野地板の補修費
- 廃材処分費
- 諸経費
台風による屋根修理の費用目安

台風被害の修理費用は、屋根材の種類や破損範囲によって大きく異なります。
| 工事内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| ブルーシートなどの応急養生 | 3万〜20万円程度 |
| 瓦・スレート1〜数枚の交換 | 2万〜15万円程度 |
| 複数箇所の屋根材交換 | 10万〜40万円程度 |
| 棟板金の補修・交換 | 2万〜40万円程度 |
| 瓦屋根の棟修理 | 10万〜60万円程度 |
| 雨どいの部分修理 | 2万〜15万円程度 |
| 雨漏りの部分修理 | 5万〜80万円程度 |
| 屋根カバー工法 | 80万〜200万円程度 |
| 屋根葺き替え | 110万〜300万円以上 |
| 足場代 | 15万〜30万円程度 |
上記は一般的な戸建住宅を想定した目安であり、公的機関やメーカーが定める一律の料金ではありません。
実際の費用は、屋根面積、屋根材、建物の高さ、屋根勾配、修理範囲、下地の状態、足場、地域などによって変わります。
台風直後は業者への依頼が集中し、高所作業車や足場をすぐに用意できない場合もあります。
緊急対応費や遠方からの出張費が加わることもあるため、依頼前に料金を確認しましょう。
台風による屋根被害に火災保険は使える?
台風や強風によって屋根材や棟板金が破損した場合は、契約内容や被害原因によって、火災保険の風災補償の対象になる可能性があります。
ただし、火災保険へ加入していれば、すべての屋根修理が補償されるわけではありません。
主に次の点によって判断が異なります。
- 加入している保険の補償内容
- 免責金額・自己負担額
- 被害が発生した原因
- 被害が発生した時期
- 経年劣化との区別
- 必要な修理範囲
- 契約上の請求条件
補償対象になる可能性がある被害
- 強風で瓦やスレートが飛散した
- 棟板金がめくれたり飛んだりした
- 飛来物によって屋根材が割れた
- 強風で雨どいや破風板が外れた
- 台風による屋根破損から雨漏りが発生した
最終的に補償対象となるかを判断するのは、修理業者ではなく保険会社です。
経年劣化は一般的に対象にならない
台風後に不具合を見つけても、原因がすべて台風とは限りません。
次のような状態は、経年劣化や維持管理不足として扱われる可能性があります。
- 以前から進行していた錆や腐食
- 長期間放置された瓦やスレートの割れ
- 塗膜の色あせ・剥がれ
- 古くなった防水シート
- 以前から腐食していた野地板・貫板
- 施工不良や通常の消耗による不具合
台風による破損部分と、以前から劣化していた部分が混在している場合もあります。
被害原因を断定せず、修理業者の調査結果と写真を用意して、保険会社へ確認しましょう。
保険会社へ直接連絡する
保険の利用を考える場合は、加入している損害保険会社または代理店へ直接連絡してください。
一般的に確認される資料には、次のものがあります。
- 保険証券・契約情報
- 被害箇所の写真
- 被害状況の説明
- 修理業者の見積書
- 調査報告書
- 応急処置の請求書・領収書
必要書類や申請方法は保険会社・契約によって異なるため、加入先の案内に従ってください。
日本損害保険協会も、保険金請求のサポートを持ちかける事業者と契約する前に、加入先の保険会社または代理店へ連絡するよう注意喚起しています。
「火災保険を使えば無料で修理できる」「必ず保険金が出る」といった説明だけで、修理契約や申請サポート契約を結ばないようにしましょう。
罹災証明書は必要?
罹災証明書は、災害による住家の被害程度を自治体が証明する書類です。
公的な支援制度、税金の減免、融資などの手続きで必要になる場合があります。
一方、民間の火災保険で罹災証明書が必要かどうかは、契約や保険会社の手続きによって異なります。
罹災証明書を取得する前に、次の窓口へ確認しましょう。
- 市区町村の災害・税務・住宅支援窓口
- 加入している保険会社・代理店
- 住宅ローンを利用している金融機関
自治体の現地調査や申請に備えるためにも、片付けや修理前の被害写真を残しておくことが大切です。
台風後の屋根修理業者の選び方

台風後は修理依頼が集中するため、普段より業者を比較しにくくなります。
業者選びのポイントは次のとおりです。
- 自宅と同じ屋根材の修理実績がある
- 会社名・所在地・連絡先を確認できる
- 屋根全体の写真や動画を提示する
- 台風被害と経年劣化を分けて説明する
- 応急処置と本修理の料金を分ける
- 屋根材だけでなく下地も確認する
- 修理範囲・数量・材料名を見積書へ記載する
- 追加工事前に写真と金額を提示する
- 保険が必ず使えると断定しない
- 工事保証を書面で確認できる
雨漏りや飛散の危険がある場合は応急処置を優先し、本修理については可能な範囲で複数社を比較しましょう。
相見積もりでは同じ修理範囲を比較する
業者によって、部分修理、カバー工法、葺き替えなど、異なる工事を提案される場合があります。
その場合は、総額だけでなく、次の内容を比較してください。
- 台風で壊れた場所
- 以前から劣化していた場所
- 修理する屋根材の枚数・面積
- 棟板金・谷板金の施工範囲
- 防水シート・野地板の状態
- 使用する屋根材・板金・下葺材
- 足場が必要な理由
- 応急処置費を含むか
- 保証内容
全面工事を提案された場合は、部分修理では対応できない理由を写真や調査結果で説明してもらいましょう。
災害後の訪問業者・点検商法に注意する
台風後には、住宅の不安につけ込んだ点検商法や、保険申請サポートの勧誘が行われることがあります。
次のような説明を受けても、その場で契約しないようにしましょう。
- 近所を回っていて屋根の破損が見えた
- 今すぐ修理しないと屋根が全部飛ぶ
- 無料で屋根へ上って点検する
- 今日だけ足場代を無料にする
- 火災保険で自己負担なく修理できる
- 保険申請をすべて代行する
- 自治体から依頼されて調査している
国民生活センターの自然災害に関連する消費者トラブルの資料では、災害後の応急処置で高額な料金を請求された事例や、保険申請代行で高額な成功報酬を請求された事例が紹介されています。
知らない訪問業者から屋根の破損を指摘された場合は、次のように対応してください。
- その場では屋根へ上げない
- 点検・修理契約を断る
- 業者名・担当者・会社住所を確認する
- 住宅会社や信頼できる業者へ相談する
- 保険については加入先へ直接確認する
- 契約トラブルは消費生活センターへ相談する
訪問や電話による勧誘で契約した場合は、契約内容によってクーリング・オフできる可能性があります。
困った場合は、消費者ホットライン「188」から、地域の消費生活センターへ相談できます。
賃貸住宅の屋根が壊れた場合
賃貸住宅で屋根の破損や雨漏りが発生した場合は、入居者が自分で修理業者と契約せず、先に大家や管理会社へ連絡します。
連絡する際は、次の情報を伝えましょう。
- 台風後に発生したこと
- 雨漏りしている部屋・場所
- 天井や壁の写真
- 家財への被害
- 電気設備が濡れているか
- 現在行っている応急処置
建物の修理は大家側、入居者が所有する家具や家電などは入居者の家財保険が関係する場合があります。
補償や修理の負担は、賃貸借契約、被害原因、加入保険によって異なるため、管理会社と保険会社へ確認してください。
台風による屋根被害に関するよくある質問
台風が過ぎたらすぐ屋根を確認してもよいですか?
強風や雨が残っている間は、外へ出ないでください。
天候が落ち着いた後も、地上や窓から見える範囲だけを確認し、自分で屋根へ上るのは避けましょう。
ブルーシートは自分で掛けられますか?
屋根上でブルーシートを広げて固定する作業には、転落や屋根材の踏み抜き、シートの飛散などの危険があります。
自分では屋根へ上らず、屋根工事・瓦工事・板金工事などに対応する業者へ依頼してください。
屋根材が1枚飛んだだけでも修理が必要ですか?
屋根材がなくなった部分から雨水が入りやすくなるため、早めに状態を確認した方がよいでしょう。
周辺の屋根材や下地に問題がなければ、部分交換で済む場合があります。
雨漏りしていなければ修理を待っても大丈夫ですか?
室内へ雨漏りしていなくても、防水シートが雨水を受け止めているだけの場合があります。
屋根材や棟板金が浮いている状態を放置すると、次の強風で被害が広がる可能性があるため、早めに点検を依頼してください。
応急処置だけで何か月も過ごせますか?
ブルーシートなどの耐久期間は、固定方法、天候、使用材料によって異なります。
応急処置は一時的な対応であり、本修理の代わりにはなりません。
定期的に養生状態を業者へ確認してもらい、本修理の日程を決めましょう。
台風被害なら火災保険が必ず使えますか?
必ず利用できるわけではありません。
風災補償の有無、免責金額、被害原因、経年劣化との区別などによって判断が異なります。
修理業者の説明だけで判断せず、加入している保険会社または代理店へ直接確認してください。
先に修理すると保険金を請求できませんか?
緊急性が高い場合は、安全確保や雨漏り防止を優先する必要があります。
ただし、修理前の被害状況を確認できる資料が不足すると、被害原因や修理範囲を説明しにくくなる可能性があります。
可能な範囲で写真や動画を残し、応急処置の請求書・領収書を保管したうえで、早めに保険会社へ連絡してください。
台風後はどの業者へ連絡すればよいですか?
住宅を建てた会社、過去に工事した会社、屋根工事・瓦工事・板金工事の専門業者などへ相談します。
屋根材によって必要な技術が異なるため、自宅と同じ屋根材の施工実績を確認しましょう。
訪問業者が無料で点検すると言っていますが依頼してよいですか?
突然訪問してきた知らない業者を、その場で屋根へ上げるのは避けましょう。
住宅を建てた会社や、地域で施工実績を確認できる別の業者へ、自分から連絡して点検を依頼する方が安心です。
まとめ
台風で屋根が壊れた場合は、屋根の修理より先に、人の安全を確保することが重要です。
| 行うこと |
|---|
| 強風・落下物から身を守る |
| 屋根へ上らず、地上や室内から確認する |
| 建物全体と破損箇所を撮影する |
| 室内の雨漏りへ応急処置を行う |
| 専門業者へ屋外の緊急養生を依頼する |
| 加入している保険会社へ連絡する |
| 屋根全体と下地を調査してもらう |
| 見積書を比較して本修理を依頼する |
特に避けたいのは、自分で屋根へ上ることと、突然訪問した業者へその場で修理を依頼することです。
台風後の屋根は濡れて滑りやすく、固定されていない屋根材や板金が突然動く可能性があります。
被害を見つけたら、次の資料を残しましょう。
- 建物全体の写真
- 屋根や外壁の破損箇所
- 室内の雨漏り・雨染み
- 濡れた家具・家電
- 地上へ落下した屋根材
- 応急処置前後の写真
- 応急処置・修理の見積書と領収書
火災保険を利用できるかは、契約内容と被害原因によって異なります。
「保険金で無料になる」と勧誘する業者へ先に依頼せず、加入している保険会社または代理店へ直接確認してください。
応急処置が済んだ後は、2〜3社へ同じ被害箇所の調査を依頼し、部分修理で済むのか、下地を含む工事が必要なのかを比較してから本修理を決めましょう。

この記事を書いた人
地方生活サポートハウス編集部
地方暮らしや住宅メンテナンス、
空き家管理に関する情報を発信しています。
実体験や専門家監修をもとに、
分かりやすい情報提供を心がけています。







