防水工事はどこに頼む?防水業者・塗装業者・リフォーム会社の違いを解説

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ベランダや屋上の防水工事が必要になっても、「防水業者に頼むのか、外壁塗装業者なのか、リフォーム会社でもいいのか」分かりにくいものです。

実際、防水工事は防水専門業者だけでなく、外壁塗装業者、リフォーム会社、工務店などが受け付けている場合があります。

ただし、重要なのは会社の名称ではなく、自宅で必要な防水工法に対応できるか、下地まで直せるか、実際に誰が施工するのかです。

防水工事はどこに頼む?工事別の目安

工事・状況 主な相談先 確認すること
ベランダのトップコート 防水業者・防水対応の塗装業者 既存防水に合う材料を使えるか
FRP・ウレタン防水 防水工事業者 同じ工法の施工実績
屋上・陸屋根の全面防水 防水工事専門業者 防水工法・ドレン・立ち上がりまで施工できるか
外壁塗装+ベランダ防水 防水施工に対応する塗装業者・リフォーム会社 防水部分を誰が施工するか
雨漏りしている 雨漏り調査・防水に対応する業者 防水工事の前に浸入口を特定できるか
下地まで腐食している 工務店・リフォーム会社+防水業者 木下地などの交換まで対応できるか
ハウスメーカー住宅 施工会社・ハウスメーカーまたは防水業者 保証・指定工法への影響

この記事では、防水工事を依頼できる業者の違いと、ベランダ・屋上・陸屋根・雨漏りなど工事内容ごとの相談先を解説します。

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防水工事はどこに頼む?結論

防水工事の依頼先を選ぶときは、会社名だけで「ここなら大丈夫」と判断しないことが重要です。

同じ「塗装業者」でも、ベランダのFRP防水やウレタン防水を日常的に施工している会社もあれば、外壁塗装が中心で防水工事は別の職人へ依頼する会社もあります。

リフォーム会社や工務店も同様で、自社ですべて施工するとは限りません。

そのため、依頼先は、

  • どの場所を工事するか
  • 現在の防水工法は何か
  • 部分補修か全面改修か
  • 雨漏りしているか
  • 下地補修が必要か
  • 外壁・屋根など他の工事も同時に行うか

によって選びます。

「防水業者だから必ず最適」「塗装業者では防水できない」という分け方ではありません。必要な工法について施工実績があるかを確認してください。

防水工事を依頼できる主な業者

防水工事専門業者

防水工事を中心に施工している専門業者です。

国土交通省では「防水工事」を建設工事の専門業種の一つとして区分しており、例として、

  • アスファルト防水
  • モルタル防水
  • シーリング工事
  • 塗膜防水
  • シート防水
  • 注入防水

などを挙げています。

参考:国土交通省「建設業の許可とは」

特に、屋上・陸屋根の全面防水や、シート防水、ウレタン防水など、施工面積が広く防水納まりが複雑な工事では、候補にしたい依頼先です。

ただし、防水専門業者でも得意な工法は異なります。

「防水専門」と書かれていることだけでなく、自宅と同じ防水工法の施工事例を確認しましょう。

外壁塗装業者

外壁塗装業者の中にも、ベランダやバルコニーの防水工事へ対応している会社があります。

特に、

  • 外壁塗装とベランダ防水を同時に行う
  • トップコートを塗り替える
  • FRP防水やウレタン防水の施工実績がある

といった場合は候補になります。

一方、塗装工事と防水工事は同じものではありません。

外壁塗装を得意としていても、シート防水や大規模な屋上防水まで施工できるとは限らないため、対応工法を確認してください。

リフォーム会社

防水だけでなく、外壁、屋根、内装、下地など複数の工事をまとめて相談しやすいのがリフォーム会社です。

例えば、ベランダから雨漏りしており、

  • 防水層の改修
  • 腐食した下地の交換
  • 外壁補修
  • 室内の天井・壁の復旧

まで必要な場合は、一社で工事全体を管理してもらえることがあります。

ただし、防水工事を協力会社へ発注するケースもあります。

契約前に、防水工事を実際に施工するのは誰なのかを確認しておくとよいでしょう。

工務店

防水層の下にある合板や木下地まで腐食している場合は、工務店も候補になります。

防水材だけを塗り直しても、下地そのものが傷んでいれば十分な補修にならない可能性があります。

木工事や構造部分の補修が必要なケースでは、工務店が下地を補修し、防水部分を専門業者が施工する方法もあります。

ハウスメーカー・住宅会社

ハウスメーカーで建てた住宅の場合は、まず施工会社へ確認する方法もあります。

住宅によっては、専用の防水仕様や部材、保証条件が設定されている場合があるためです。

他社へ防水工事を依頼する場合は、既存保証に影響しないか、契約書や保証書を確認してから決めましょう。

一戸建てのベランダ防水工事はどこに頼む?

一戸建てのベランダでは、FRP防水やウレタン防水などが使われています。

まず確認したいのは、現在どの防水工法が施工されているかです。

状態・工事 相談先の目安
トップコートの塗り替え 防水業者・防水施工に対応する塗装業者
FRP防水の補修・再施工 FRP防水の施工実績がある防水業者
ウレタン防水 ウレタン防水の施工実績がある防水業者
下地まで傷んでいる 防水業者+工務店・リフォーム会社
外壁塗装も同時に行う 防水対応の塗装業者・リフォーム会社

ベランダ防水の工法や費用については、ベランダ防水工事の費用相場で詳しく解説しています。

屋上・陸屋根の防水工事はどこに頼む?

屋上や陸屋根の防水は、ベランダより施工面積が大きくなることがあります。

また、床面だけでなく、

  • 立ち上がり
  • ドレン
  • パラペット
  • 笠木
  • 設備の貫通部
  • 防水層の端部

などの納まりも雨漏り防止に関係します。

そのため、屋上・陸屋根を全面的に改修する場合は、同じ防水工法で屋上を施工した実績がある防水専門業者を中心に比較するとよいでしょう。

陸屋根ですでに雨漏りしている場合は、陸屋根から雨漏りする原因と修理方法も参考にしてください。

防水工法によって依頼先は変わる

トップコートの塗り替え

トップコートは、防水層の表面を保護する仕上げ材です。

既存の防水層自体に大きな異常がなく、表面保護だけを更新する場合は、防水工事に対応する塗装業者でも相談できることがあります。

ただし、既存防水との相性があるため、単に「屋外用塗料を塗れる会社」ではなく、防水層を判断できる業者を選びましょう。

FRP防水

FRP防水の改修では、既存FRPの状態を確認したうえで、研磨・下地処理・補修・防水層の施工などを行います。

FRP防水を日常的に扱っている防水業者を候補にするとよいでしょう。

ウレタン防水

ウレタン防水には、既存下地へ施工する方法や、通気層を設ける方法などがあります。

下地の水分や既存防水の状態によって施工方法が変わるため、ウレタン防水の施工経験を確認してください。

シート防水・アスファルト防水

屋上や陸屋根では、シート防水やアスファルト防水が使われている場合があります。

これらは材料や施工方法が異なるため、その工法を扱っている防水業者へ相談することが重要です。

すでに雨漏りしている場合は誰に頼む?

すでに室内へ雨漏りしている場合は、防水工事をすぐ契約する前に雨水の浸入口を確認した方がよい場合があります。

ベランダや屋上の雨漏りに見えても、実際には、

  • 笠木
  • サッシ
  • 外壁との取り合い
  • ドレン
  • 配管の貫通部

などから水が入っている可能性があります。

床面を全面防水しても、別の場所から雨水が入っていれば雨漏りは止まりません。

原因が分からない場合は、雨漏り調査に対応する業者へ相談してください。

調査方法については、雨漏り調査の費用と調査方法でも詳しく紹介しています。

雨漏り修理そのものの依頼先を探している場合は、雨漏り修理業者の選び方も確認してください。

下地まで腐っている場合は防水業者だけでいい?

防水層の下にある合板や木材まで腐食している場合は、防水材だけを施工しても十分な修理にならない可能性があります。

この場合は、

  • 既存防水の撤去
  • 腐食した下地の交換
  • 勾配の調整
  • 新しい防水層の施工

など複数の工事が必要になることがあります。

防水工事だけでなく木工事まで必要な場合は、工務店やリフォーム会社と防水業者が連携できる体制か確認しましょう。

外壁塗装とベランダ防水を一緒にする場合

外壁塗装の時期とベランダ防水のメンテナンス時期が重なっている場合は、まとめて依頼する方法があります。

足場が必要な工事を同時に行えば、別々に施工するより足場を共有できる場合があります。

ただし、「外壁塗装ができる=すべての防水工法を自社施工できる」という意味ではありません。

見積もり時に、

  • 防水工事の工法名
  • 使用する材料
  • 防水部分を施工する会社
  • 外壁と防水それぞれの保証

を確認してください。

ハウスメーカー住宅の防水工事はどこに頼む?

ハウスメーカー住宅では、メーカー独自の防水仕様や保証が設定されている場合があります。

そのため、築浅住宅や保証期間中の場合は、先に施工したハウスメーカーへ相談した方がよいでしょう。

保証終了後などに別の業者へ依頼する場合も、既存防水の仕様を確認できる資料があれば見積もり時に提示してください。

「ハウスメーカーより安いから」という理由だけで選ばず、既存の防水仕様に合った改修方法かを確認します。

一戸建ての防水工事費用はいくら?

一戸建ての防水工事費用は、場所と工法によって大きく異なります。

小さなベランダのトップコートと、広い屋上の全面防水では、同じ「防水工事」でも費用を一括りにできません。

さらに、

  • 施工面積
  • 既存防水の撤去
  • 下地補修
  • 立ち上がり
  • ドレン
  • 足場

などによって総額が変わります。

ベランダの工法別費用については、ベランダ防水工事の費用相場で詳しく確認できます。

防水工事業者を選ぶときのポイント

必要な防水工法の施工実績を見る

「防水工事対応」という表示だけでなく、自宅に必要な工法の施工実績を確認しましょう。

例えば、FRP防水を依頼するならFRP、ウレタン防水ならウレタン、塩ビシート防水なら塩ビシートの実績を見るということです。

実際に誰が施工するのか確認する

契約する会社と、実際に現場で防水工事をする会社が同じとは限りません。

下請け施工自体が問題なのではありませんが、

  • 誰が現場管理するのか
  • どの会社が防水工事を施工するのか
  • 不具合が起きた場合の窓口はどこか

を契約前に確認しておくと分かりやすくなります。

見積書に防水工法と施工範囲が書かれているか

「ベランダ防水工事一式」だけでは、何を施工するのか十分に分かりません。

見積書では、

  • 防水工法
  • 施工面積
  • 下地処理
  • 既存防水の撤去
  • 立ち上がり
  • ドレン周辺
  • トップコート
  • 保証内容

などを確認します。

住まいるダイヤルも、見積書の記載内容から事業者の技術力や得意分野を判断できる場合があると案内しています。

参考:住まいるダイヤル「見積書から事業者が見えてくる」

建設業許可や資格も参考にする

防水工事を行う会社を見る際は、「防水工事業」の建設業許可を取得しているかを確認する方法もあります。

ただし、建築一式工事以外では、請負代金500万円未満の軽微な建設工事のみを請け負う場合、建設業許可が必須ではありません。

そのため、許可がないだけで小規模な防水業者を不適格と判断することはできません。

参考:国土交通省「建設業の許可とは」

また、技能検定には「防水施工」という職種があり、アスファルト防水、ウレタン塗膜防水、シート防水、シーリング、FRP防水など複数の作業区分があります。

防水施工技能士が在籍しているかも、技術者を見る際の一つの参考になります。

参考:厚生労働省「技能検定職種及び試験基準」

2〜3社で工事内容を比較する

防水工事では、業者によって部分補修・全面改修など提案内容が異なることがあります。

総額だけを見るのではなく、同じ工事範囲と条件で比較しましょう。

住まいるダイヤルでは、リフォーム事業者を選ぶ際は複数の見積もりを取り、2〜3社程度で比較する方法を案内しています。

参考:住まいるダイヤル「複数の見積書を取って比較」

防水工事の依頼先に迷ったら「会社名」より工事内容を見る

防水専門業者、外壁塗装業者、リフォーム会社、工務店のどこへ頼む場合でも、最終的に確認したいのは、自宅で必要な防水工事を適切に施工できるかです。

例えば、小さなベランダのトップコートなら防水施工に対応する塗装業者も候補になります。

一方、屋上全面のシート防水や、雨漏り・下地劣化を伴う工事では、防水工事の専門性や他業種との連携がより重要になります。

会社の肩書きだけで決めず、施工実績・見積書・実際の施工体制を確認して選びましょう。

まとめ|防水工事は工事内容に合った業者を選ぶ

依頼先 向いているケース
防水工事専門業者 FRP・ウレタン・シート防水、屋上など専門性の高い防水工事
外壁塗装業者 外壁塗装と防水を一緒に行う場合や対応工法の実績がある場合
リフォーム会社 防水・外壁・下地・内装など複数工事をまとめる場合
工務店 木下地など建物側の補修が必要な場合
ハウスメーカー 保証期間中・メーカー独自仕様の住宅

防水工事の依頼先に迷ったときは、まず現在の防水工法と劣化状態を確認してもらいましょう。

「防水屋だから」「塗装屋だから」ではなく、自宅に必要な工法の施工実績があるかが重要です。

見積もりを比較するときも、金額だけでなく、防水工法・施工範囲・下地補修・施工会社・保証まで確認してください。

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この記事を書いた人

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