外壁コーキングは自分でできる?DIYのやり方・必要な道具と注意点を解説

外壁コーキングをDIYで施工する様子と、高所作業を避ける注意点を示した画像 住宅メンテナンス
※本記事はプロモーションを含みます。

外壁のコーキングにひび割れや隙間を見つけると、「自分で補修できないかな」「ホームセンターのコーキング剤で直せる?」と考える方も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、地上から安全に手が届くごく小さな部分で、外壁材や目地内部に大きな異常がない場合はDIYを検討できます。

一方、2階部分、目地全体の打ち替え、コーキングの大きな破断・剥離、雨漏りを伴う場合は、DIYで表面だけ塞ぐのではなく業者へ相談した方が安全です。

外壁コーキングの状態DIYの目安
地上から届く小さな表面ひび割れ状態を確認して部分補修を検討
1階の短い目地を打ち替えたい施工仕様を理解できる場合に限り検討
既存材が大きく剥離・破断している業者へ相談
目地全体を打ち替えたい業者へ相談
2階・高所・はしごが必要DIYしない
雨漏り・外壁材の反りや欠けがある原因調査を含め業者へ相談

この記事では、外壁コーキングを自分で補修できる範囲、必要な道具、打ち替えの基本手順、増し打ちとの違い、ホームセンターで材料を選ぶポイント、DIYで失敗しやすい原因を解説します。

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この記事の監修者

外壁塗装職人(監修者)
・職人歴12年の現役塗装職人
・施工経験:戸建て・マンション・工場・店舗
・専門分野:外壁塗装・屋根塗装・防水工事・シーリング工事

これまで多数の現場で施工・現地調査・見積もりを担当。
本記事では実際の施工経験と現場知識をもとに解説しています。

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外壁コーキングDIYに必要な道具・材料

外壁コーキングDIYに必要なシーリング材・プライマー・コーキングガンなどの道具一覧
道具・材料用途
外壁用シーリング材目地を充填する
専用・指定プライマー外壁材とシーリング材の接着を助ける
コーキングガンカートリッジから材料を押し出す
カッター・撤去工具古いコーキングを除去する
マスキングテープ目地周辺を養生する
ヘラ充填した材料を押さえて仕上げる
ブラシ・ウエス接着面のほこりや汚れを除去する
手袋・保護メガネ手や目を保護する

ホームセンターで購入するときは、シーリング材だけでなく、その製品に適したプライマーが必要かを必ず確認してください。

プライマーは、接着面とシーリング材の密着を助ける下塗り材です。製品ごとに適合するプライマーや下地が異なるため、別メーカーの材料を自己判断で組み合わせない方が安全です。

外壁コーキング剤は何がおすすめ?ホームセンターで選ぶポイント

「外壁コーキング剤 おすすめ」と検索すると多くの商品が出てきますが、すべての外壁に共通する1本を選ぶことはできません。

  • 窯業系サイディングなど、施工する外壁材に対応しているか
  • 上から塗装する予定があるか
  • 露出仕上げで使える耐候性があるか
  • 専用・指定プライマーが用意されているか
  • 必要な目地幅・厚みを確保できるか
  • メーカーが施工仕様を公開しているか

外壁では変成シリコーン系などが使われる

住宅の外壁目地では、変成シリコーン系などの建築用シーリング材が使われます。

一方、浴室やキッチンでよく使われるシリコーン系コーキングは、製品によっては上から塗料が密着しにくいため、外壁塗装部分へ自己判断で使わないようにしてください。

オートンイクシードは外壁用の高耐久シーリング材

外壁用シーリング材の具体例として、オート化学工業の「オートンイクシード」があります。

メーカー公式では、窯業系サイディングの外装目地などを主用途とする高耐久・高耐候タイプとして案内され、カートリッジ品にはプライマーも付属します。また、公式商品一覧では耐用年数の目安として約30年と案内されています。

ただし、約30年という数字だけを見て商品を決めないことが重要です。実際の耐久性は目地の幅・厚み、外壁の動き、下地、プライマー、施工条件などにも左右されます。

参考:オート化学工業「オートンイクシード」/オート化学工業「各種適応表・施工資料」

DIYで商品を買う場合も、シーリング材本体だけでなく、適用下地・プライマー・塗装適合性・施工温度・養生時間をメーカー資料で確認してください。

外壁コーキングを自分で打ち替える基本手順

外壁コーキングの打ち替え手順を、確認から養生完了まで10ステップで示した画像

ここでは、地上から安全に作業できる小範囲を想定して、一般的な打ち替えの流れを紹介します。

  1. 施工場所と劣化状態を確認する
  2. 既存コーキングの両端へ切り込みを入れる
  3. 古いコーキングを撤去する
  4. 接着面を清掃して乾燥させる
  5. バックアップ材・ボンドブレーカーの状態を確認する
  6. 目地の左右をマスキングテープで養生する
  7. 指定されたプライマーを塗る
  8. シーリング材を連続して充填する
  9. ヘラで押さえて表面を整える
  10. マスキングテープを外し、メーカー指定時間を守って養生する

住宅紛争処理技術関連資料集でも、既存シーリング材を除去し、清掃・プライマー処理を行ったうえで新しいシーリング材を再充填する補修方法が示されています。

古いコーキングを撤去する

外壁目地の古いコーキングをカッターで撤去し、奥まで切りすぎない注意点を示した画像

既存材の両側へ切り込みを入れ、外壁材を傷つけないように古いコーキングを取り除きます。

目地の奥へ刃を深く入れすぎると、バックアップ材、防水紙、防水テープなどを傷つける可能性があります。

接着面を清掃・乾燥する

外壁コーキング施工前に目地のほこりや汚れを清掃し、乾燥状態を確認する様子

古い材料、ほこり、汚れ、水分が残っていると、新しい材料が十分に接着しない原因になります。

清掃後は、使用する製品の施工条件に従い、接着面が適切な状態になってから次の工程へ進みます。

プライマーを塗る

外壁コーキング補修で目地の接着面にプライマーを塗っている様子

目地の接着面へ、使用するシーリング材に指定されたプライマーを塗ります。

塗り忘れや適合しないプライマーの使用は、接着面からの剥離につながる可能性があります。

シーリング材を充填して仕上げる

外壁目地へシーリング材を充填し、ヘラで表面を仕上げている様子

目地の奥に大きな空洞を残さないよう材料を充填し、ヘラで押さえて接着面へ密着させながら表面を整えます。

施工後は、メーカーが指定する硬化・養生条件を守ってください。商品によって施工可能な温度や雨への注意事項が異なります。

コーキングの部分補修・増し打ちなら簡単?

外壁コーキングを増し打ちする前に、接着状態・厚み・材料の相性・雨漏りの有無を確認する画像

既存コーキングの上へ新しい材料を重ねる「増し打ち」は、古い材料をすべて撤去する打ち替えより簡単に見えます。

しかし、既存材が外壁から剥離している、中央まで破断している、硬化して弾力を失っている場合は、上から材料を重ねても既存材ごと剥がれる可能性があります。

増し打ちを検討する場合は、少なくとも次の点を確認してください。

  • 既存材が外壁へ接着しているか
  • 新しい材料の厚みを確保できるか
  • 既存材と新しい材料の相性に問題がないか
  • 雨漏りの原因が目地内部に残っていないか

打ち替えと増し打ちの詳しい違いは、コーキングの打ち替えと増し打ちはどちらがよい?で解説しています。

ひび割れた外壁コーキングの応急処置はできる?

表面の小さなひび割れだけなら、すぐに雨漏りするとは限りません。

反対に、コーキングが大きく裂けている、サイディングとの間に隙間がある、材料が欠落して目地の奥が見えている場合は、表面へ薄く材料を塗るだけでは根本的な補修になりません。

応急処置をした場合も、「直った」と判断せず、周辺の外壁材やほかの目地を点検してください。

コーキングの劣化症状を詳しく確認したい場合は、コーキングの劣化サインとは?も参考にしてください。

外壁のひび割れDIYとは別|壁そのもののクラックに注意

外壁のひび割れを目地コーキング・サイディング本体・モルタル壁に分けて補修方法を示した画像

「外壁コーキングのひび割れ」と「外壁材そのもののひび割れ」は別です。

ひび割れの場所考える補修
サイディングの目地にある柔らかい材料コーキング・シーリングの補修
サイディングボード本体外壁材の補修・部分交換を検討
モルタル壁そのものクラックの深さ・原因に合った補修

外壁材そのものにヒビが入っている場合は、外壁のひび割れをDIYで補修できる範囲を確認してください。

サイディング本体の欠け・反り・浮きがある場合は、サイディング外壁の補修費用も参考になります。

外壁コーキングをDIYするときによくある失敗

プライマーを使わない

材料を押し込むだけでは、接着面から早く剥がれる原因になります。使用する製品の仕様を確認し、必要なプライマーを省略しないようにしましょう。

浴室用のシリコーン系を外壁へ使う

防水性だけを見て水回り用の材料を選ぶと、後から外壁塗装するときに塗料が密着しにくくなる場合があります。

古い材料を残しすぎる

打ち替えなのに劣化した既存材を多く残すと、新しい材料の厚みや接着面を十分に確保できない可能性があります。

目地底まで接着させて三面接着にする

サイディングの伸縮目地では、左右の外壁材へ接着し、目地底へは接着させない二面接着が採用されます。

目地底まで接着する三面接着になると、外壁材が動いたときにコーキングへ無理な力がかかり、破断しやすくなる可能性があります。

はしごで高所まで施工する

「少し上なら届きそう」と考えて、はしごからカッターやコーキングガンを使うのは危険です。2階部分や両手が必要な高所作業は業者へ依頼してください。

自分でやる場合と業者へ頼む場合の費用を比較

DIYでは材料代と道具代が中心になるため、小さな一部分だけなら業者へ依頼するより費用を抑えられる可能性があります。

一方、住宅全体では施工距離が長く、高所には足場が必要です。全面打ち替えをDIYするために道具をそろえるより、業者へ依頼した方が現実的なケースもあります。

業者へ依頼した場合の単価・足場代・一軒家全体の費用は、コーキング打ち替えの費用相場で詳しく解説しています。

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コーキングだけで済むか、塗装も必要か確認したい方へ

外壁塗装の窓口

目地の劣化と外壁全体の色あせ・チョーキングが同時に進んでいる場合は、足場を共用して工事する方が効率的なことがあります。施工範囲と見積金額を比較して判断しましょう。

外壁コーキングを業者へ頼んだ方がよいケース

  • 2階や高い場所まで補修する
  • 住宅全体の目地を打ち替える
  • 既存コーキングが広範囲で破断・剥離している
  • サイディングが反っている・浮いている
  • 窓まわりから雨漏りしている
  • 外壁塗装の時期も近い
  • 使用されている外壁材・シーリング材が分からない

外壁塗装も必要な場合は、コーキングと塗装を同じ足場で施工すると、別々に工事するより足場を共用しやすくなります。

外壁コーキングDIYに関するよくある質問

ホームセンターのコーキング剤でも外壁に使えますか?

外壁用途に対応した製品であれば使えるものがあります。ただし、「屋外用」という表示だけでなく、外壁材への適合性、塗装の可否、指定プライマー、施工仕様まで確認してください。

少量だけ補修したい場合もカートリッジ1本必要ですか?

製品によって容量は異なります。少量補修用の商品もありますが、外壁目地に必要な性能や適合性を優先して選んでください。余った材料を別用途へ流用する場合も、用途が合うか確認しましょう。

外壁コーキングは増し打ちだけでもDIYできますか?

既存材の接着状態がよく、新しい材料の厚みを確保できる場所では増し打ちが選ばれることがあります。ただし、破断・剥離した既存材の上へ重ねても長持ちしにくいため、見た目だけで判断しないでください。

外壁コーキングのひび割れに火災保険は使えますか?

経年劣化や自然な消耗によるひび割れは、一般的に火災保険の対象になりません。

一方、風災・飛来物など補償対象となる事故で外壁が損傷し、その修理にコーキング工事が必要になった場合は、契約内容によって対象になる可能性があります。補償可否は修理業者ではなく、加入している保険会社や代理店へ確認してください。

参考:日本損害保険協会「火災保険」

雨漏りしている場所へコーキングを塗れば止まりますか?

見えている目地が雨水の浸入口とは限りません。窓まわり、防水テープ、防水紙、笠木など別の場所が原因の可能性もあります。

雨漏りしている場合は、自己判断で広い範囲を塞ぐ前に原因を確認してください。

まとめ

外壁コーキングを自分で補修するなら、地上から安全に手が届く小範囲にとどめるのが基本です。

  • 外壁材と用途に合うシーリング材を選ぶ
  • 指定プライマーを確認する
  • 打ち替えでは既存材・接着面・目地底を確認する
  • 増し打ちは既存材が健全か確認してから判断する
  • 2階・高所・はしご作業はDIYしない
  • 雨漏りや外壁材の損傷がある場合は原因調査を優先する

「自分で直せそう」と思っても、住宅全体のコーキングが同時に劣化している場合があります。DIY部分だけを見るのではなく、ほかの目地や外壁材の状態も確認しましょう。

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この記事を書いた人

地方生活サポートハウス編集部
地方暮らしや住宅メンテナンス、
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