近所の畑や庭で野焼きが行われ、「煙が家の中まで入ってくる」「洗濯物に臭いが付く」「何度も繰り返していて困っている」という場合、どこへ連絡すればよいのでしょうか。
結論からいうと、野焼きの煙・臭いなどで困っている場合は、まず市区町村の環境・廃棄物担当部署へ相談するのが基本です。ただし、今まさに火が燃え広がりそうなど火災の危険がある場合は119番、緊急性のある事件・事故として警察の対応が必要な場合は110番を利用します。
また、休日や早朝・夜間など自治体の窓口が閉まっている時間帯の野焼きについて、警察への連絡を案内している自治体もあります。
| 状況 | 主な相談先 |
|---|---|
| 煙・臭い・灰などで困っている | 市区町村の環境・廃棄物担当部署 |
| 野焼きを繰り返してやめない | 自治体へ継続して相談 |
| 休日・早朝・夜間に行われている | 自治体の案内を確認し、警察への相談も検討 |
| 緊急ではないが警察へ相談したい | 最寄りの警察署・#9110 |
| 事件・事故など緊急の対応が必要 | 110番 |
| 火が燃え広がりそう・火災になっている | 119番 |
「野焼きをしている人へ自分で注意しに行かなければならない」わけではありません。
近所の人で、逆恨みやトラブルが心配な場合は無理に直接注意せず、自治体や警察などの公的な窓口へ相談しましょう。
- 野焼きはどこに通報する?【結論】
- 野焼きの煙・臭いはまず市役所へ相談する
- 野焼きを通報するときに伝えること
- 野焼きの写真や動画は撮っておいた方がいい?
- 休日・早朝・夜間の野焼きは警察へ相談できる場合がある
- 野焼きで110番してもいい?
- 火が燃え広がりそうなら119番
- 野焼きは匿名で通報できる?
- 野焼きを通報したことは相手にバレる?
- 野焼きの通報で逆恨みが心配な場合は?
- 野焼きを通報してもやめない場合は記録して再度相談する
- 野焼きが終わったあとでも通報できる?
- 田んぼ・畑の野焼きでも通報していい?
- 野焼きを通報された側はどうなる?
- 野焼きはなぜ通報されてもやめないことがある?
- 近所でごみを燃やしている場合も自治体へ相談する
- 野焼きを通報するときに避けたいこと
- 野焼きの通報先で迷ったときの判断方法
- 野焼きの通報に関するよくある質問
- まとめ|野焼きの通報先は危険度によって使い分ける
野焼きはどこに通報する?【結論】

近所の野焼きで困っている場合、最初に考えるのは「通常の生活環境に関する苦情なのか」「今すぐ対応が必要な危険な状態なのか」です。
煙・臭い・灰の飛散などが繰り返されている場合は、市役所などの環境担当部署へ相談します。自治体によって部署名は「環境課」「廃棄物対策課」「環境保全課」など異なるため、公式サイトで「自治体名+野焼き」で確認すると分かりやすいでしょう。
一方、火が建物や山林へ燃え広がりそう、すでに火災になっているなど緊急性が高い場合は119番です。事件・事故として警察へ緊急の対応を求める必要がある場合は110番を利用します。
煙・臭いなどの継続的な問題 → 市区町村
緊急ではない警察への相談 → 最寄りの警察署・#9110
事件・事故など緊急 → 110番
火災・延焼のおそれ → 119番
野焼きの煙・臭いはまず市役所へ相談する
野焼きによる生活環境への影響で困っている場合、まず相談しやすいのが市区町村の環境担当部署です。
たとえば宮崎市では、市民から野外焼却について通報があった場合、現地確認・調査を行い、原因者へ是正指導を行うとしています。
実際に宮崎市へ寄せられている苦情として、次のようなものが紹介されています。
- 煙がひどく窓を開けられない
- 洗濯物に臭いが付く、灰で汚れる
- 火災が発生しないか心配
- 煙によって咳が止まらない
宮崎市の場合、野外焼却に関する窓口は環境部 環境業務課(0985-21-1762)です。
参考:宮崎市「野外焼却の禁止」
宮崎市以外に住んでいる方は、自分の市区町村の窓口を確認してください。
野焼きへの対応部署や受付時間は自治体によって異なります。
野焼きを通報するときに伝えること
自治体が現地確認しやすいように、野焼きの場所や時間をできるだけ具体的に伝えましょう。
| 伝えること | 例 |
|---|---|
| 場所 | 住所、目印、どの畑・住宅か |
| 日時 | 9月10日14時ごろなど |
| 現在の状況 | 今も燃えている、すでに終わった |
| 頻度 | 毎週、月に数回、今回が初めてなど |
| 困っている内容 | 煙、臭い、灰、火災への不安など |
| 燃やしているもの | 草、落ち葉、ごみなど見える範囲で |
「違法な野焼きです」と自分で断定する必要はありません。「この場所で草のようなものを燃やしていて、煙で困っています」など、確認できた事実を伝えれば十分です。
野焼きの写真や動画は撮っておいた方がいい?
野焼きが繰り返される場合は、いつ・どこで・どの程度行われていたかを記録しておくと、継続相談するときに状況を説明しやすくなります。
安全な場所から撮影できるのであれば、煙や焼却場所の状況を写真・動画で記録する方法もあります。
証拠を集めるために他人の敷地へ入ったり、野焼きをしている人へ近づいたりする必要はありません。
自宅や公道など安全な場所から確認できる範囲にとどめ、撮影した画像をSNSなどへ公開するのではなく、必要に応じて相談窓口へ状況を説明するために使いましょう。
休日・早朝・夜間の野焼きは警察へ相談できる場合がある
野焼きは自治体の窓口が閉まっている早朝や夕方、休日に行われることもあります。
宮崎市では、休日(土日祝日)、早朝、夜間に野外焼却が行われている場合は、警察でも対応するとして、近くの交番や警察署への連絡を案内しています。
緊急性はないものの警察へ相談したい場合、宮崎県警察では警察安全相談電話「#9110」を利用できます。宮崎県警察本部の相談電話は0985-26-9110です。
野焼きで110番してもいい?
野焼きを見つけたからといって、すべてのケースで110番するわけではありません。
110番は事件・事故など緊急の対応が必要な場合に利用する番号です。単に「以前から煙が臭くて困っている」といった継続的な相談であれば、自治体の環境担当部署や最寄りの警察署、#9110などを利用します。
一方、現在進行中で危険性が高く、事件・事故として緊急の警察対応が必要だと判断される場合は110番を利用してください。
宮崎県警察も、事件・事故を目撃した場合など急ぎの場合は110番、一般的な警察相談には最寄りの警察署や#9110を案内しています。
火が燃え広がりそうなら119番
野焼きの炎が大きくなっている、建物・草むら・山林などへ燃え移りそう、すでに火災になっている場合は、生活環境への「苦情」という段階ではありません。
火災や延焼のおそれがある緊急時は119番へ通報します。
119番では、火事であること、住所や目印、現場の状況、逃げ遅れや負傷者の有無などを伝えます。
煙や臭いについて相談したいだけのときに、緊急電話として119番を使うものではありません。
119番は火災・救急など一刻を争う場合のための番号です。
野焼きは匿名で通報できる?
「近所なので、自分が通報したと知られたくない」という方は多いでしょう。
ただし、野焼きの匿名通報を受け付けるか、通報者の氏名・連絡先をどのように扱うかは窓口によって異なります。
たとえば宮崎市の野外焼却の案内では、通報を受けて現地確認や調査を行うことは明記されていますが、匿名通報の取扱いについては同ページ上に明記されていません。
匿名を希望する場合は、電話の最初に「近所なので、できれば氏名を相手へ伝えずに相談したいのですが、どのような扱いになりますか」と確認してから状況を説明するとよいでしょう。
また、調査結果を連絡してもらうために、相談者の連絡先が必要になる場合もあります。
野焼きを通報したことは相手にバレる?
「匿名で相談すれば絶対にバレない」とは言い切れません。
行政や警察が通報者の情報をどのように扱うかとは別に、住宅の位置関係や過去の近所付き合いなどから、相手が「この家が相談したのでは」と推測する可能性もあるためです。
通報者情報を相手へ伝えてほしくない場合は、相談の最初にその希望を明確に伝え、氏名・住所などがどのように扱われるのかを窓口へ確認しましょう。
野焼きの通報で逆恨みが心配な場合は?
野焼きをしているのが隣家や近所の農地であれば、「直接注意すると今後の関係が悪くなるのでは」「逆恨みされないか」と不安になる方もいるでしょう。
そのような場合、無理に自分から相手へ注意しに行く必要はありません。まず自治体へ相談し、近隣トラブルが心配であることもあわせて伝えます。
もし相談後に脅迫・嫌がらせなど身の危険を感じる行為が起きた場合は、野焼きの問題とは分けて警察へ相談してください。緊急性がある場合は110番、緊急でない相談は最寄りの警察署や#9110を利用できます。
自分で注意する前に公的窓口へ相談し、「通報者を特定されたくない」「逆恨みが心配」という事情も最初に伝えましょう。
野焼きを通報してもやめない場合は記録して再度相談する
一度相談しても、数日後や数週間後に再び野焼きが行われることがあります。
その場合は、「前にも通報したから、もう連絡しても意味がない」と考えるのではなく、再発した日時・時間帯・煙の状況などを記録して、もう一度担当部署へ相談しましょう。
その際は、「○月○日にも同じ件で相談した」「その後も○回行われている」など、これまでの経緯を伝えると状況を説明しやすくなります。
野焼きが行われるたびに時間帯が違う場合は、日時を記録しておくことで、行政側が現地確認する際の参考にもなります。
野焼きが終わったあとでも通報できる?
「現行犯でなければ通報しても意味がない?」と心配する必要はありません。
すでに火が消えていても、野焼きが繰り返されている、煙や灰などの被害があったという場合は、自治体へ相談できます。
ただし、実際に燃やしている最中の方が現場の状況を確認しやすいのは確かです。すでに終わっている場合は、日時・場所・頻度・何を燃やしていたように見えたか・どのような被害があったかをできるだけ具体的に伝えましょう。
写真などが残っている場合は、「こういう記録があります」と相談窓口へ伝え、必要かどうか確認してください。
田んぼ・畑の野焼きでも通報していい?
田んぼや畑で行われる野焼きについても、煙・臭いなどで生活に支障が出ているなら自治体へ相談できます。
ただし、農業については、「農業を営むためにやむを得ないものとして行われる廃棄物の焼却」が、廃棄物処理法上の焼却禁止の例外になる場合があります。
ここで重要なのは、農業の野焼きが例外に当たる場合でも、煙や臭いによる周辺への影響まで無条件に認められるわけではないことです。
宮崎市も、焼却禁止の例外に当たる場合であっても、煙などで周辺環境への影響が認められれば行政指導の対象となり、焼却を中止してもらう場合があるとしています。
野焼きが禁止される法律や農業の例外について詳しくは、雑草を燃やして処分してもいい?野焼きの法律・罰則・農業の例外で解説しています。
野焼きを通報された側はどうなる?
反対に、自分が野焼きをしていて「近所から通報された」という方もいるでしょう。
通報された時点で、自動的に罰金が科されるわけではありません。
たとえば宮崎市では、通報を受けた場合に現地確認・調査を行い、原因者へ是正指導を行うとしています。
そのうえで、焼却内容が法律上の例外に該当するのか、違反に当たるのかなどは個別の状況によって判断されます。
なお、廃棄物処理法の焼却禁止違反には刑事罰も定められています。「初犯なら○万円」など一定の罰金額が決まっているわけではありません。
野焼きはなぜ通報されてもやめないことがある?
「何度も煙が来るのに、なぜ野焼きをやめないの?」と感じることもあるでしょう。
一つ考えられるのが、農業など法律上の例外に当たる焼却と、禁止される焼却の区別が分かりにくいことです。また、本人が「昔からやっている」「農業だから問題ない」と考えている可能性もあります。
さらに、行政側が現地へ到着した時点ですでに焼却が終わっているなど、実際の状況を確認しにくい場合も考えられます。
だからこそ、繰り返される場合は感情的に相手と争うのではなく、日時・場所・頻度・生活への影響を整理して公的窓口へ継続的に相談することが大切です。
近所でごみを燃やしている場合も自治体へ相談する
草や落ち葉だけでなく、家庭ごみのようなものを屋外で燃やしている場合も、自治体の環境・廃棄物担当部署へ相談できます。
廃棄物処理法では、一定の例外を除いて廃棄物の焼却は禁止されています。
参考:e-Gov法令検索「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」
ただし、自分で「違法行為だ」と相手へ詰め寄る必要はありません。何を燃やしているように見えたか、煙や臭いがどの程度あるかなど、確認できた事実を相談窓口へ伝えましょう。
野焼きを通報するときに避けたいこと
近所の野焼きが続くと腹が立つこともありますが、トラブルを大きくしないためにも対応方法には注意しましょう。
- 危険を感じる相手へ一人で直接注意しに行く
- 証拠を撮るために相手の土地へ無断で入る
- 相手の顔・住所などをSNSへ投稿する
- 確認していない内容まで断定して通報する
公的機関へ相談するときは、相手を罰してもらうことを目的にするのではなく、「煙・臭い・火災への不安など、現在困っている状況を改善したい」という形で事実を伝えると整理しやすいでしょう。
野焼きの通報先で迷ったときの判断方法
どこへ連絡するか迷った場合は、まず現在の危険性を確認します。
火災や延焼の危険がなく、煙や臭いなどに困っているのであれば、市区町村の環境担当部署へ相談します。休日・早朝・夜間などで自治体へ連絡できない場合は、その自治体が警察への相談を案内していないか確認しましょう。
警察へ相談したいものの緊急性がない場合は最寄りの警察署や#9110、事件・事故など緊急性があれば110番です。火災・延焼のおそれがある場合は119番を利用します。
煙・臭いの苦情なら自治体、緊急ではない警察相談なら#9110、事件・事故など緊急なら110番、火災・延焼のおそれがあるなら119番、と整理すると分かりやすくなります。
野焼きの通報に関するよくある質問
- Q近所の野焼きはどこに通報すればいいですか?
- A
煙・臭いなどで困っている場合は、市区町村の環境・廃棄物担当部署へ相談するのが基本です。火災・延焼のおそれがあれば119番、事件・事故など緊急の警察対応が必要なら110番を利用してください。
- Q野焼きは匿名で通報できますか?
- A
匿名通報への対応や通報者情報の扱いは窓口によって異なります。匿名を希望する場合は、状況を話す前に「氏名を相手へ伝えずに相談できるか」と窓口へ確認してください。
- Q野焼きを通報すると相手にバレますか?
- A
絶対に分からないとは言い切れません。窓口で通報者情報をどのように扱うかを確認してください。また、公的機関が氏名を伝えなくても、住宅の位置関係などから相手に推測される可能性はあります。
- Q野焼きを何度通報してもやめない場合は?
- A
再発した日時・場所・頻度・煙や臭いの状況を記録し、以前相談した日も伝えて再度自治体へ相談しましょう。早朝・夜間などに繰り返される場合は、自治体の案内に従って警察への相談も検討します。
- Q田んぼや畑の野焼きでも通報できますか?
- A
煙・臭いなどで生活に支障が出ていれば自治体へ相談できます。農業上やむを得ない焼却が法律上の例外となる場合はありますが、例外であっても周辺環境への影響によって行政指導の対象になる場合があります。
- Q野焼きが終わってからでも通報できますか?
- A
すでに火が消えていても、繰り返されている野焼きや煙・灰などの被害について自治体へ相談できます。日時・場所・頻度・被害の内容などを具体的に伝えましょう。
まとめ|野焼きの通報先は危険度によって使い分ける
近所の野焼きで困っている場合は、自分で相手へ注意する前に、公的な相談窓口を利用できます。
この記事のポイント
- 煙・臭い・灰などの継続的な問題は市区町村へ相談する
- 緊急ではない警察相談には最寄りの警察署や#9110を利用できる
- 事件・事故など緊急の場合は110番
- 火災・延焼のおそれがある場合は119番
- 匿名対応や通報者情報の扱いは窓口へ確認する
- 逆恨みが心配なら無理に直接注意しない
- 繰り返される場合は日時・場所・頻度・被害状況を記録する
- 農業の野焼きが例外でも、周辺への煙などで指導対象になる場合がある
※野外焼却の通報先・相談窓口については2026年9月時点で宮崎市・宮崎県警察などの公式情報を確認しています。自治体によって担当部署、受付時間、匿名相談の取扱いなどが異なるため、実際に相談するときはお住まいの自治体・警察・消防の最新案内をご確認ください。

この記事を書いた人
地方生活サポートハウス編集部
地方暮らしや住宅メンテナンス、
空き家管理に関する情報を発信しています。
実体験や専門家監修をもとに、
分かりやすい情報提供を心がけています。

