屋根材の割れやずれ、棟板金の浮き、天井の雨染みなどを見つけると、「修理にはいくらかかるのだろう」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
屋根修理の費用は、破損した屋根材を数枚交換するだけなら数万円で済むことがあります。
一方、屋根全体の下地や防水シートまで傷んでいる場合は、カバー工法や葺き替えが必要となり、100万〜250万円以上かかるケースもあります。
| 修理内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 瓦・スレートの部分交換 | 1万〜10万円程度 |
| 棟板金の補修・交換 | 3万〜30万円程度 |
| 漆喰の部分補修 | 3万〜20万円程度 |
| 雨漏りの部分修理 | 5万〜50万円程度 |
| 屋根塗装 | 40万〜80万円程度 |
| カバー工法 | 80万〜200万円程度 |
| 葺き替え | 110万〜250万円程度 |
| 足場の設置 | 15万〜30万円程度 |
屋根修理の金額に大きく影響するのは、主に次の点です。
- 破損している範囲
- 屋根材の種類
- 防水シートや野地板の状態
- 屋根の面積や勾配
- 足場が必要かどうか
- 既存屋根材の撤去・処分が必要か
同じ雨漏りでも、瓦が1枚割れている場合と、屋根の下にある防水シートまで劣化している場合では、工事内容も費用も異なります。
この記事では、屋根修理の費用相場を症状別・工事内容別に整理し、部分修理・カバー工法・葺き替え・30坪の料金目安、足場費用、2026年の補助制度、火災保険、屋根修理をどこに頼むか、飛び込み営業への対処法まで解説します。
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屋根修理の費用相場

一般的な戸建住宅における屋根修理の費用目安は、次のとおりです。
| 工事内容 | 費用相場 |
|---|---|
| 屋根材1〜数枚の部分交換 | 1万〜10万円 |
| 棟板金の固定・部分補修 | 3万〜10万円 |
| 棟板金の交換 | 10万〜30万円 |
| 瓦屋根の漆喰補修 | 3万〜20万円 |
| 雨漏りの部分修理 | 5万〜50万円 |
| 屋根塗装 | 40万〜80万円 |
| カバー工法 | 80万〜200万円 |
| 葺き替え | 110万〜250万円 |
| 足場 | 15万〜30万円 |
部分的な割れや浮きであれば、10万円以内で対応できることがあります。
ただし、屋根の高い位置で作業する場合や、複数箇所を修理する場合は、足場代や高所作業費が加わります。
また、屋根材を外したときに防水シートや野地板の劣化が見つかると、当初の見積もりより修理範囲が広がる可能性があります。
上記は一般的な戸建住宅を想定した目安です。屋根の面積、形状、勾配、使用する屋根材、建物周辺の作業環境によって金額は変わります。
症状別に見る屋根修理の費用
屋根の不具合には、屋根材の割れやずれ、棟板金の浮き、錆、雨漏りなどがあります。
ここでは、主な症状ごとの修理方法と費用相場を解説します。
瓦の割れ・ずれ:1万〜10万円

台風や飛来物、地震などによって瓦が割れたり、固定位置からずれたりすることがあります。
破損が1〜数枚に限られていれば、瓦の差し替えや位置の調整によって対応できます。
瓦1〜数枚の交換費用は、1万〜10万円程度が目安です。
既存と同じ瓦が手に入らない場合は、近い形状の瓦を加工して使用したり、周辺を含めて交換したりすることがあります。
瓦の下にある防水シートまで破れている場合は、瓦の交換だけでは雨漏りを防げません。
見積もり時には、瓦の下まで確認したかを聞いておきましょう。
瓦の差し替えや漆喰補修、棟の取り直し、葺き直しなど、瓦屋根の工事別費用については「瓦屋根の修理費用はいくら?」で詳しく解説しています。
スレートの割れ・欠け:3万〜15万円

スレート屋根は、紫外線や風雨、踏み割れ、飛来物などによって割れや欠けが発生することがあります。
小さな割れであれば、屋根用の補修材や専用部材を使って補修します。
割れた屋根材を差し替えられる場合は、部分交換を行うこともあります。
部分補修の費用は3万〜15万円程度が目安ですが、高所作業や足場が必要になると総額が高くなります。
スレート全体に割れや反りが広がっている場合は、部分修理ではなくカバー工法や葺き替えを提案されることがあります。
スレートの割れ・反り・表面剥離など、症状別の修理費用については「スレート屋根の修理費用」で詳しく解説しています。
棟板金の浮き・外れ:3万〜30万円

棟板金とは、スレート屋根や金属屋根の頂部を覆っている金属部材です。
強風や経年劣化によって、棟板金を固定する釘が浮いたり、板金自体がめくれたりすることがあります。
釘やビスの固定、接合部分のシーリングだけで済む場合は、3万〜10万円程度が目安です。
棟板金や内部の下地材をまとめて交換する場合は、10万〜30万円程度かかることがあります。
板金が外れかけている状態を放置すると、強風で飛散する危険があります。
地上から板金の浮きや変形が見える場合は、早めに専門業者へ相談してください。
棟板金の釘抜け、浮き、貫板の腐食、交換費用については「棟板金の修理費用」で詳しく解説しています。
瓦屋根の漆喰の剥がれ:3万〜20万円

瓦屋根の棟部分には、瓦や内部の土を保護するために漆喰が使われていることがあります。
漆喰が剥がれたり崩れたりすると、内部へ雨水が入りやすくなり、棟瓦のずれにつながる可能性があります。
一部分の詰め直しであれば3万〜10万円程度、棟全体を補修する場合は10万〜20万円以上が目安です。
漆喰の表面だけを塗り重ねても、内部の土や棟瓦が崩れている場合は根本的な修理になりません。
棟の状態まで確認したうえで、補修範囲を決めてもらいましょう。
金属屋根の錆・穴:5万〜30万円

金属屋根では、表面の塗膜が劣化すると錆が発生することがあります。
軽度の錆であれば、錆を落とすケレン作業と防錆塗装によって対応できます。
腐食が進んで穴が開いている場合は、金属板を部分的に交換したり、上から補修板を取り付けたりします。
部分補修の費用は5万〜30万円程度が目安です。
広範囲に錆や穴がある場合は、屋根全体のカバー工法や葺き替えを検討します。
屋根材の色あせ・コケ:40万〜80万円

スレートや金属屋根の色あせ、コケ、チョーキングは、塗膜が劣化しているサインの一つです。
屋根材自体や下地に大きな傷みがなければ、洗浄と下地処理を行ったうえで塗装します。
一般的な戸建住宅の屋根塗装は、足場代を含めて40万〜80万円程度が目安です。
ただし、屋根塗装は割れた屋根材や傷んだ防水シートを直す工事ではありません。
塗装前に割れや浮きを補修し、塗装で対応できる状態かを確認する必要があります。
屋根塗装の坪数別費用や工程、塗装が必要な症状については、次の記事で詳しく解説しています。
天井や壁の雨染み:5万〜50万円以上

天井や壁に雨染みがある場合は、屋根から雨水が浸入している可能性があります。
ただし、室内に現れた染みの真上が、雨水の浸入口とは限りません。
雨水は屋根材の下や柱を伝い、離れた場所へ現れることがあるためです。
瓦や板金の部分補修だけで済む場合は5万〜20万円程度ですが、防水シートや下地まで傷んでいる場合は30万〜50万円以上かかる可能性があります。
住宅紛争処理技術関連資料集でも、雨漏り調査では散水によって雨水の浸入箇所や経路を推定する方法が示されています。
原因が分からないまま屋根材の表面だけを塞ぐと、雨漏りが再発することがあります。
見積もりでは、修理費だけでなく、雨漏り調査費が含まれているかも確認してください。
雨漏り修理では、屋根材の補修だけで済む場合もあれば、防水シートや下地、室内側の修復まで必要になる場合もあります。
原因別・場所別の修理費用については、次の記事で詳しく解説しています。
工事内容別に見る屋根修理の費用
屋根修理には、部分補修、塗装、カバー工法、葺き替えなどがあります。
屋根の劣化状況によって、適した工事は異なります。
屋根材の部分補修:1万〜30万円

部分補修は、破損した屋根材や板金など、限られた範囲だけを修理する方法です。
主な工事には、次のものがあります。
- 割れた瓦の差し替え
- スレートのひび割れ補修
- 棟板金の固定
- 漆喰の詰め直し
- 金属屋根の部分交換
- シーリングの補修
費用は1万〜30万円程度が目安ですが、足場を設置する場合は別途費用がかかります。
屋根全体が劣化している場合に部分補修だけを繰り返すと、別の場所で再び不具合が起こる可能性があります。
屋根塗装:40万〜80万円

屋根塗装は、スレートや金属屋根などの表面を塗り替え、防水性や耐候性を保つ工事です。
工事では、一般的に次の作業を行います。
- 足場の設置
- 高圧洗浄
- ひび割れや板金の補修
- 錆落としなどの下地処理
- 下塗り
- 中塗り・上塗り
- 縁切りや排水経路の確認
塗装できるのは、屋根材や下地が塗り替えに耐えられる状態にある場合です。
屋根材が広範囲に割れている場合や、防水シートが劣化している場合は、塗装では対応できません。

屋根塗装は、傷んだ屋根を何でも直せる工事ではありません。割れや板金の浮きなどを先に補修し、塗装できる下地かどうか確認することが重要です。
カバー工法:80万〜200万円

カバー工法とは、既存の屋根材を大きく撤去せず、その上に防水シートと新しい屋根材を重ねる工法です。
一般的な戸建住宅では、80万〜200万円程度が目安です。
既存屋根材の撤去量を抑えられるため、葺き替えより撤去費や廃材処分費を抑えやすい特徴があります。
ただし、すべての屋根に施工できるわけではありません。
次のような場合は、カバー工法が適さない可能性があります。
- 野地板が広範囲で腐食している
- 雨漏りによる下地の傷みが大きい
- 既存屋根が瓦である
- すでに一度カバー工法を行っている
- 屋根の重量増加が建物へ影響する
カバー工法を提案された場合は、既存の下地をどのように確認したのかを聞いてください。
カバー工法の詳しい費用内訳や、施工できない屋根については、以下の記事をご覧ください。
葺き替え:110万〜250万円

葺き替えとは、既存の屋根材を撤去し、防水シートや下地を確認したうえで、新しい屋根材へ交換する工事です。
一般的な30坪前後の戸建住宅では、110万〜250万円程度が目安です。
葺き替え費用には、主に次の項目が含まれます。
- 足場の設置・解体
- 既存屋根材の撤去
- 廃材の運搬・処分
- 野地板の補修・増し張り
- 防水シートの施工
- 新しい屋根材の施工
- 棟や軒先の板金工事
既存屋根を撤去するため、カバー工法より費用と工期がかかりやすい工事です。
一方で、防水シートや野地板の状態を直接確認し、必要な部分を補修できるメリットがあります。
葺き替えの屋根材別費用や、撤去・下地補修・防水シート施工などの内訳は、以下の記事で詳しく解説しています。
30坪の屋根葺き替え費用はいくら?
延床面積30坪前後の戸建住宅では、屋根の葺き替え費用は110万〜250万円程度が一つの目安です。
ただし、「30坪」は建物の床面積を指していることが多く、実際の屋根面積とは一致しません。屋根の勾配、軒の出、形状によって施工面積が変わります。
| 30坪前後の戸建てで検討する工事 | 総額の目安 |
|---|---|
| 屋根塗装 | 40万〜80万円程度 |
| カバー工法 | 80万〜200万円程度 |
| 葺き替え | 110万〜250万円程度 |
見積もりを比較するときは「30坪だからいくら」ではなく、実際の屋根面積、使用する屋根材、防水シート、下地補修、足場、撤去・処分費まで確認してください。
屋根葺き替え300万円・400万円は高すぎる?
一般的な30坪前後の戸建住宅で、屋根葺き替えだけの見積もりが300万円・400万円になると、相場より高く感じるでしょう。
ただし、300万円以上だから直ちに不当な見積もりとは限りません。次の条件が重なると総額が大きくなることがあります。
- 屋根面積が大きい
- 3階建て・急勾配で足場や屋根足場が増える
- 野地板を広範囲に交換・増し張りする
- 古い屋根材の撤去・処分費が高い
- 石綿含有建材への対応が必要
- 天窓・谷・下屋など屋根形状が複雑
- 太陽光パネルの脱着が必要
- 高価格帯の屋根材を選んでいる
300万〜400万円の見積もりを受けた場合は、その場で契約せず、「屋根本体・下地・足場・撤去処分・付帯工事」の内訳を確認し、同条件で複数社から見積もりを取りましょう。
屋根葺き替え費用を自分でシミュレーションする考え方
葺き替え費用は、単純な坪単価だけでは計算できません。概算を確認するときは、次の項目を分けて考えます。
葺き替え概算 = 屋根材・施工費 + 防水シート + 下地補修 + 足場 + 既存屋根の撤去・処分 + 板金・付帯工事 + 諸経費
ネット上のシミュレーターは目安を知るには便利ですが、野地板の腐食や石綿の有無など、屋根を詳しく調べないと分からない費用までは反映できない場合があります。
ガルバリウム鋼板を使う屋根リフォーム費用
屋根のカバー工法や葺き替えでは、軽量な金属屋根としてガルバリウム鋼板系の屋根材が使われることがあります。
費用は商品や断熱材の有無、屋根形状によって異なりますが、工事全体ではカバー工法80万〜200万円程度、葺き替え110万〜250万円程度を一つの目安として考えます。
「ガルバリウムだから必ず安い」とは限りません。屋根材の商品名、厚み、断熱材の仕様、メーカー保証、板金役物まで見積書で確認しましょう。
野地板・防水シートの補修:10万〜50万円以上

屋根材の下には、防水シートと野地板があります。
防水シートは、屋根材の隙間から入った雨水を建物内部へ通さないための重要な部材です。
雨漏りが長く続き、野地板が腐食している場合は、傷んだ部分の交換や増し張りを行います。
部分補修なら10万〜30万円程度で済むことがありますが、屋根全体へ広がっている場合は50万円以上かかる可能性があります。
屋根材だけを交換しても、下地が傷んだままでは十分な修理になりません。
雨漏りを放置すると、防水シートや野地板だけでなく、屋根裏の木部や室内まで劣化が広がる可能性があります。
放置によって起こる被害については、次の記事で詳しく解説しています。
屋根修理・塗装・カバー工法・葺き替えの選び方
屋根の修理方法は、費用の安さだけで決めるものではありません。
屋根材、防水シート、野地板の状態を確認し、必要な工事を選ぶことが重要です。
| 屋根の状態 | 検討する工事 |
|---|---|
| 割れやずれが1〜数箇所だけ | 部分補修・屋根材の差し替え |
| 塗膜が色あせ、屋根材や下地は健全 | 屋根塗装 |
| 屋根材全体が劣化し、下地は使用できる | カバー工法 |
| 防水シートや野地板まで傷んでいる | 葺き替え |
| 雨漏りの原因が分からない | 雨漏り調査後に工事を決定 |
| 瓦屋根の一部だけが破損 | 瓦の差し替え・棟の補修 |
塗装・カバー工法・葺き替えのどれを選ぶべきか迷っている方は、屋根の状態ごとの判断基準をまとめた以下の記事も参考にしてください。
業者から全面工事を提案された場合は、部分修理では対応できない理由を確認しましょう。
反対に、屋根全体が劣化しているのに安価な応急補修だけを繰り返すと、修理費用が積み重なる可能性があります。
パナソニック ホームズも、屋根は状態を確認しにくく、紫外線や風雨による劣化に気づきにくいため、定期的な点検が必要だと案内しています。
屋根修理の費用が高くなる原因
屋根修理の金額は、修理する面積だけで決まるわけではありません。
ここでは、費用が高くなりやすい主な原因を解説します。
屋根修理の足場費用:15万〜30万円程度
屋根工事では、作業者の安全確保や資材の落下防止、施工品質の確保のために足場を設置することがあります。
一般的な戸建住宅では、足場費用は15万〜30万円程度が目安です。民間の施工会社が公表する相場では、足場本体は700〜1,200円/㎡程度を目安としている例があります。
| 足場の確認項目 | 見積もりで見るポイント |
|---|---|
| 足場面積 | 何㎡で計算しているか |
| ㎡単価 | 足場本体・養生シートを含むか |
| 運搬・組立・解体 | 単価に含むか、別項目か |
| 屋根足場 | 急勾配で追加されているか |
| 部分足場 | 安全に施工できる範囲か |
| 3階建て・狭小地 | 追加料金の理由が明確か |
屋根材1枚の交換であっても、安全な作業に足場が必要と判断されれば、補修費より足場代の方が高くなる場合があります。
屋根修理は足場なしでできる?
低い場所の一部補修など、現場条件によっては全面足場を使わない場合もあります。しかし、「足場なし=必ず安くてお得」ではありません。
広範囲の修理、屋根塗装、カバー工法、葺き替えなどでは足場が必要になることが多いため、足場を省くことより安全性と施工品質を優先してください。
部分足場・3階建てでは費用が変わる
一面だけの補修なら部分足場を使えることがありますが、設置面積が小さいから単純に全面足場の半額になるとは限りません。運搬・組立・解体の基本作業が必要だからです。
3階建て、狭小地、傾斜地、搬入経路が狭い住宅では、足場の設置難易度が上がり、一般的な2階建てより高くなることがあります。
足場料金は工事日数だけで決まらない
足場費用は「1日いくら」と単純に工期だけで決まるものではなく、足場面積、建物の高さ、設置・解体の難易度、運搬条件などを含めて見積もられます。
屋根の勾配が急である
傾斜が急な屋根は、通常の足場に加えて屋根足場が必要になることがあります。
作業に時間がかかり、安全対策も増えるため、緩やかな屋根より費用が高くなりやすいです。
屋根の形状が複雑である
屋根面が多い住宅や、谷部分、天窓、下屋などがある住宅では、加工する部材や板金が増えます。
単純な切妻屋根と比べて施工に手間がかかるため、材料費と人件費が高くなる傾向があります。
下地まで劣化している
屋根材の表面だけでなく、防水シートや野地板まで傷んでいる場合は、下地補修が必要です。
屋根を開けて初めて劣化が見つかることもあります。
契約前に、下地の追加工事が必要になった場合の単価や確認方法を聞いておきましょう。
既存屋根材の撤去・処分が必要になる
葺き替えでは、既存屋根材の撤去費と廃材処分費がかかります。
屋根材の重量や種類、処分方法によって費用は異なります。
古いスレート屋根などでは、石綿の事前調査や適切な撤去・処分が必要になる場合があります。
見積書では、事前調査費や処分費が含まれているかを確認してください。
太陽光パネルや天窓が設置されている
太陽光パネルがある屋根では、パネルの一時撤去や再設置が必要になることがあります。
天窓がある場合も、周辺の板金や防水処理に手間がかかります。
屋根工事の見積もりでは、設備の脱着費や保証への影響も確認しましょう。
屋根修理を検討すべき症状
屋根は地上から全体を確認しにくい部分です。
次のような症状を見つけた場合は、屋根へ上らず、専門業者へ点検を依頼してください。
- 屋根材が割れている・欠けている
- 瓦がずれている・落下している
- 棟板金が浮いている・外れている
- 金属屋根に錆や穴がある
- 屋根材が反っている
- 漆喰が庭やベランダへ落ちている
- 天井や壁に雨染みがある
- 雨の日に天井から水音がする
- 台風後に屋根材や板金が落ちている
- 訪問業者から屋根の浮きを指摘された
訪問業者から突然「屋根が浮いている」と言われても、その場で屋根へ上げたり、契約したりしないようにしてください。
自分で依頼した別の業者や、住宅を建てた会社へ点検を依頼し、本当に修理が必要か確認しましょう。
屋根の色あせ、コケ、ひび割れ、反り、棟板金の浮きなど、症状ごとの緊急度については「屋根の劣化症状とは?」で詳しく解説しています。
また、築年数や屋根材から修理・交換時期を判断したい方は「屋根の寿命は何年?」も参考にしてください。
屋根修理は自分でできる?
屋根修理を自分で行うのはおすすめできません。
屋根は傾斜があり、表面が乾いているように見えても、コケや砂、塗膜の劣化によって滑りやすくなっています。
また、劣化したスレートや瓦を踏むと、屋根材が割れる可能性があります。
次の作業は専門業者へ依頼してください。
- 屋根へ上って状態を確認する
- 瓦やスレートを交換する
- 棟板金を固定する
- 屋根材へシーリング材を塗る
- ブルーシートを屋根に固定する
- 雨漏り箇所を探すために散水する
- 台風や大雨の最中に点検する
屋根へ上る行為は、転落事故だけでなく、屋根材を割って被害を広げる危険があります。地上や室内から確認できる範囲にとどめてください。
屋根修理・葺き替えに助成金や補助金は使える?【2026年】
屋根修理や葺き替えをすれば、全国どこでも一律に補助金が出るわけではありません。
2026年の国の制度では、「住宅省エネ2026キャンペーン」が実施されています。公式の補助対象リフォームには、外壁・屋根・天井・床へ対象断熱材を用いる躯体の断熱改修が含まれています。
つまり、屋根の葺き替えや補修をするだけで自動的に補助対象になるのではなく、制度の性能要件を満たす屋根・天井の断熱改修などを組み合わせる場合に対象となる可能性があるということです。
参考:住宅省エネ2026キャンペーン「リフォーム」/補助対象リフォームMAP
自治体独自の屋根リフォーム補助金も確認する
東京都・埼玉県・兵庫県など都道府県名を付けて補助金を探す方も多いですが、実際の制度は市区町村単位で設けられていることもあります。
- 住宅リフォーム支援
- 省エネ・断熱改修
- 耐震改修
- 空き家改修
- 子育て・移住世帯向け住宅改修
などの制度に屋根工事が含まれる場合があります。
補助制度は「工事契約前・着工前の申請」が必要な場合があります。利用を検討するなら、契約前に自治体や制度事務局へ対象工事・申請時期を確認してください。
自然災害による屋根の破損は火災保険を確認する
台風や強風、雹、積雪などによって屋根が破損した場合は、火災保険の風災・雹災・雪災補償を利用できる可能性があります。
例えば、次のような被害が考えられます。
- 強風で棟板金が飛ばされた
- 飛来物で屋根材が割れた
- 雹によって金属屋根がへこんだ
- 積雪の重みで屋根や雨どいが破損した
日本損害保険協会も、住宅向け火災保険では、契約内容によって風災や雪災などが補償対象になると案内しています。
ただし、経年劣化や錆、メンテナンス不足による破損は、一般的に補償対象になりません。
補償範囲や免責金額は契約によって異なるため、修理業者と契約する前に、加入している保険会社または代理店へ確認してください。
台風直後の安全確認、応急処置、被害写真の残し方については、以下の記事で詳しく解説しています。
火災保険の対象となる被害や申請手順、修理業者と契約する際の注意点については、以下の記事をご覧ください。
「火災保険で無料修理」に注意する
訪問業者などから、
火災保険を使えば自己負担なしで屋根を修理できます
と断定された場合は注意してください。
保険金が支払われるかを判断するのは、修理業者ではなく保険会社です。
日本損害保険協会も、保険金を利用した住宅修理について、高額な手数料や違約金、不適切な申請に関するトラブルを注意喚起しています。
申請代行を条件に修理契約を迫られても、内容を理解できないまま署名しないようにしましょう。
屋根修理の費用を抑える方法
屋根修理では、必要な工事を省くのではなく、住宅の状態に合った工事を適正価格で依頼することが重要です。
複数の業者から見積もりを取る
屋根修理では、業者によって次の判断が異なることがあります。
- 部分補修で済むか
- 塗装で対応できるか
- カバー工法が可能か
- 葺き替えが必要か
- 足場をどの範囲に設置するか
- 下地補修が必要か
1社だけの見積もりでは、提案された工事が適切か判断しにくい場合があります。
2〜3社程度へ現地調査を依頼し、金額だけでなく工事範囲と修理方法を比較しましょう。
外壁塗装と同じタイミングで工事する
外壁塗装と屋根修理には、どちらも足場が必要になることがあります。
別々の時期に工事すると、足場代を2回支払う可能性があります。
外壁塗装の時期が近い場合は、屋根の修理や塗装を同時に行えるか相談してみましょう。
屋根と外壁を同時に工事する場合は、それぞれの塗装費用と足場代を含めた総額を確認しておきましょう。


軽度の破損のうちに点検する
屋根材1枚の割れや棟板金の軽い浮きであれば、部分補修で済む可能性があります。
そのまま放置して雨水が防水シートや野地板まで到達すると、修理範囲が広がります。
すぐに工事するか迷う場合でも、現状を確認し、経過観察でよいのか説明してもらいましょう。
必要な工事範囲を確認する
全面工事を提案された場合でも、屋根全体が同じように傷んでいるとは限りません。
次の点を業者へ確認してください。
- どの部分が劣化しているのか
- 部分修理では対応できない理由
- 塗装・カバー工法・葺き替えの費用差
- 修理しない部分は今後も使用できるか
- 部分修理後に再工事となる可能性
屋根の写真や動画を見せてもらい、工事の必要性を理解してから契約しましょう。
見積書の内訳を比較する
屋根修理の見積書では、少なくとも次の項目を確認してください。
| 確認項目 | チェックする内容 |
|---|---|
| 修理箇所 | 屋根のどこを何箇所修理するか |
| 屋根材 | メーカー・商品名・材質・数量 |
| 補修方法 | 差し替え・固定・充填・交換など |
| 下地 | 防水シートや野地板を補修するか |
| 足場 | 足場の範囲と必要な理由 |
| 撤去費 | 既存屋根材を外す費用 |
| 処分費 | 廃材の運搬・処分が含まれるか |
| 諸経費 | 運搬費や現場管理費など |
| 追加工事 | どのような場合に追加料金が発生するか |
| 保証 | 工事保証の対象と期間 |
「屋根修理一式」としか書かれていない場合は、使用する材料や修理範囲を具体的に説明してもらいましょう。
屋根修理はどこに頼む?症状別の依頼先
屋根修理は、屋根工事業者、板金業者、瓦工事業者、塗装業者、工務店、リフォーム会社などへ依頼できます。
| 依頼先 | 向いている工事 |
|---|---|
| 屋根工事専門業者 | 部分修理・カバー工法・葺き替えなど屋根全般 |
| 板金業者 | 棟板金・谷板金・金属屋根・ガルバリウム鋼板 |
| 瓦工事業者 | 瓦の差し替え・棟・漆喰・瓦屋根の葺き替え |
| 塗装業者 | スレート・金属屋根の塗装と軽微な補修 |
| 工務店・リフォーム会社 | 屋根だけでなく外壁・下地・室内もまとめて相談したい場合 |
| 新築時の住宅会社 | 築浅・保証期間内・施工不具合の可能性がある場合 |
会社の種類だけで判断せず、自宅の屋根材と必要な工事に対応した施工経験があるか確認しましょう。
現地調査を丁寧に行う
屋根の不具合は、地上から見ただけでは原因を特定できないことがあります。
屋根材だけでなく、棟、谷、板金、防水シート、屋根裏などを確認する業者を選びましょう。
雨漏りがある場合は、必要に応じて散水調査や屋根裏調査を提案することもあります。
写真や動画で状態を説明する
屋根は依頼者が自分で確認しにくいため、写真や動画で状態を説明してもらうことが重要です。
次の写真を提示してもらいましょう。
- 屋根全体の写真
- 破損箇所を拡大した写真
- 棟や谷など周辺部分の写真
- 工事中の下地写真
- 修理後の完成写真
口頭だけで「全面交換が必要」と説明する業者ではなく、根拠を示してくれる業者が安心です。
複数の修理方法を説明する
屋根の状態によっては、部分修理、カバー工法、葺き替えなど複数の選択肢があります。
それぞれの費用だけでなく、次の点も説明してもらいましょう。
- 工事後に使用できる年数の見込み
- 再修理となる可能性
- 既存屋根を残すデメリット
- 下地を確認できるか
- 工期と生活への影響
最も高い工事だけを勧めるのではなく、住宅の状態と今後の居住予定に合わせて提案する業者を選びましょう。
「近くで工事していたら屋根が壊れていた」と言う飛び込み業者に注意
屋根修理では、突然訪問して「屋根が浮いている」「板金が外れそう」と指摘する点検商法の相談があります。
国民生活センターは、屋根工事の点検商法で使われる典型的な勧誘として、「近所で工事をしている」「屋根瓦がずれているのが見えた」などと訪問し、点検後に不安をあおって契約を勧めるケースを注意喚起しています。
参考:国民生活センター「屋根工事の点検商法のトラブルが増えています」
「親方に言われた」「板金が浮いている」はその場で信じない
飛び込み営業では、次のような言葉で点検を勧められることがあります。
- 近くで工事をしていて、お宅の屋根が壊れているのが見えた
- 親方に「あの家の板金が浮いているから教えてあげて」と言われた
- このままだと次の台風で屋根が飛ぶ
- 今なら無料で屋根へ上って確認する
- 今日契約すれば安くできる
本当に破損している可能性もゼロではありませんが、訪問してきた会社をその場で屋根へ上げる必要はありません。住宅を建てた会社や、自分で探した屋根業者へ改めて点検を依頼してください。
屋根の写真を見せられても自宅の写真か確認する
「屋根が壊れている証拠」として写真や動画を見せられる場合があります。
写真だけで契約せず、建物全体との位置関係が分かる写真や撮影箇所を確認し、可能なら別の業者にも同じ場所を点検してもらいましょう。
飛び込み屋根修理の断り方
点検や契約を希望しない場合は、長く話し込まず、「点検も工事も依頼しません。必要ならこちらから業者を探します」とはっきり断ります。
- 屋根へ上げない
- その場で契約書へ署名しない
- 保険申請の代行契約も即決しない
- 会社名・担当者名・連絡先を確認する
- 必要なら自分で選んだ別業者へ相談する
怖い・帰ってくれない場合は警察や消費生活センターへ相談する
悪質商法か判断できない場合は、警察相談専用電話「#9110」や消費者ホットライン「188」へ相談できます。身の危険を感じるなど緊急の場合は110番を利用してください。
警察庁も、悪質商法など「犯罪に当たるか分からないが警察へ相談したい」場合の窓口として#9110を案内しています。
「悪徳業者一覧」やネットのランキングだけで判断せず、現地調査の内容、見積書、会社情報、施工実績、説明の具体性を確認してください。
屋根修理の費用に関するよくある質問
屋根の修理はいくらかかりますか?
瓦・スレートなどの部分修理は1万〜15万円程度で済むことがあります。棟板金交換は10万〜30万円程度、カバー工法は80万〜200万円程度、葺き替えは110万〜250万円程度が一つの目安です。
30坪の屋根葺き替えはいくらが相場ですか?
一般的な30坪前後の戸建住宅では110万〜250万円程度が目安です。ただし30坪は床面積であり、実際の屋根面積・勾配・屋根材・下地補修・足場によって金額は変わります。
屋根葺き替え300万円・400万円は高いですか?
30坪前後の一般的な住宅では高めに見えますが、屋根面積、急勾配、3階建て、下地交換、石綿対応、太陽光パネル、複雑な屋根形状などで300万円以上になる場合があります。内訳を確認し、同条件で複数社を比較してください。
2026年に屋根修理で使える国の補助金はありますか?
屋根修理そのものを全国一律で補助する制度があるとは限りません。2026年の住宅省エネ2026キャンペーンでは、要件を満たす屋根・天井の断熱改修が補助対象になる場合があります。自治体独自制度も含め、工事契約前に確認しましょう。
飛び込み業者に「屋根が壊れている」と言われたらどうしますか?
その場で屋根へ上げたり契約したりせず、自分で選んだ別の業者や住宅会社へ点検を依頼してください。不安をあおって即日契約を迫る場合は特に注意が必要です。
屋根修理はどこに頼めばいいですか?
屋根全般は屋根工事専門業者、棟板金・金属屋根は板金業者、瓦は瓦工事業者が候補です。雨漏りや下地まで影響している場合は、屋根・防水・下地まで調査できる会社を選びましょう。
屋根の一部分だけ修理できますか?
破損が限定的で、既存の屋根材や部材を用意できれば、部分修理できる場合があります。
ただし、屋根全体が劣化している場合や、防水シートまで傷んでいる場合は、修理範囲が広がることがあります。
屋根修理には必ず足場が必要ですか?
工事内容や建物の形状によっては、足場を使わずに対応できる場合もあります。
ただし、広範囲の修理や塗装、カバー工法、葺き替えでは、安全確保のため足場が必要になる可能性が高いです。
足場が必要と言われたら、設置範囲と理由を確認してください。
屋根修理には何日かかりますか?
屋根材の部分交換なら半日〜数日、屋根塗装は1〜2週間程度、カバー工法は1週間前後、葺き替えは1〜2週間以上が目安です。
足場の設置・解体、屋根面積、天候、下地の劣化状況によって工期は変わります。
屋根塗装をすれば雨漏りも直りますか?
屋根塗装だけで雨漏りの原因を直せるとは限りません。
割れた屋根材や板金、防水シートに原因がある場合は、塗装前に補修や交換が必要です。
雨漏りがある場合は、先に浸入口と経路を調査してもらいましょう。
屋根全体を交換する必要があると言われましたが本当ですか?
屋根材全体や防水シート、野地板まで劣化している場合は、全面工事が必要になることがあります。
一方、破損が数箇所だけなら部分修理で対応できる可能性もあります。
全面交換が必要な理由を写真で説明してもらい、別の業者からも見積もりを取りましょう。
屋根修理に火災保険は使えますか?
台風、強風、雹、積雪などの自然災害が原因で、契約上の補償条件を満たす場合は対象となる可能性があります。
経年劣化や錆、通常の消耗は、一般的に補償対象外です。
修理業者の説明だけで判断せず、加入している保険会社または代理店へ確認してください。
まとめ|屋根修理の費用は工事範囲と見積もりを比較する
屋根修理の費用は、破損している場所や範囲、屋根材、下地の状態によって大きく異なります。
| 修理内容 | 費用相場 |
|---|---|
| 屋根材の部分交換 | 1万〜10万円 |
| 棟板金の補修・交換 | 3万〜30万円 |
| 漆喰の補修 | 3万〜20万円 |
| 雨漏りの部分修理 | 5万〜50万円 |
| 屋根塗装 | 40万〜80万円 |
| カバー工法 | 80万〜200万円 |
| 葺き替え | 110万〜250万円 |
| 足場 | 15万〜30万円 |
屋根材1〜数枚の破損であれば、部分修理で済む可能性があります。
一方、防水シートや野地板まで傷んでいる場合は、カバー工法や葺き替えなどの大規模な工事が必要です。
屋根修理で失敗しないためには、1社だけで決めず、複数社へ現地調査を依頼しましょう。
見積もりでは金額だけでなく、次の点を比較してください。
- 破損している場所と原因
- 部分修理で対応できるか
- 全面工事が必要な理由
- 使用する屋根材と防水シート
- 足場が必要な理由
- 下地補修の有無
- 追加費用が発生する条件
- 工事保証の範囲と期間
屋根へ自分で上るのは危険です。地上や室内から異常を確認したら、写真や動画で状態を説明してくれる業者へ相談し、住宅の状態に合った修理方法を選びましょう。
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屋根修理は1社だけで決めず、見積もりを比較しましょう
屋根は自分で状態を確認しにくいため、業者によって提案される修理範囲や工事金額が異なることがあります。
写真による説明、工事内容、追加費用、保証を比較し、納得できる業者を選ぶことが大切です。
屋根専門業者を比較したい方
屋根見積りnet
屋根の部分修理、カバー工法、葺き替えなどについて、屋根工事の専門業者から提案を受けたい方に向いています。
※対応エリア:東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県・群馬県・栃木県・大阪府・兵庫県・奈良県・京都府。
対象エリア外の方は、ゼヒトモから近くの屋根修理業者を探せます。
※見積もりや相談後、実際に工事を依頼する場合は修理費用が発生します。対応エリアやサービス内容は各公式サイトでご確認ください。

この記事を書いた人
地方生活サポートハウス編集部
地方暮らしや住宅メンテナンス、
空き家管理に関する情報を発信しています。
実体験や専門家監修をもとに、
分かりやすい情報提供を心がけています。








