空き家は解体してから売るべき?そのまま売却?費用・税金・手取りを比較

空き家をそのまま売る場合と解体して売る場合の費用・固定資産税・手取りを比較するアイキャッチ画像 空き家管理
※本記事はプロモーションを含みます。

空き家や相続した実家を売るとき、「建物を残したまま売るべきか、それとも解体して更地にしてから売るべきか」で迷う方は多いでしょう。

築年数が古かったり、修繕が必要だったりすると、先に壊したほうが売れやすいようにも感じます。

不動産監修者
不動産監修者

しかし、解体には多額の費用がかかるため、
必ずしも解体した方が得とは限りません。

ただし、古い空き家だからといって、先に解体したほうが得とは限りません。

建物付きでも需要がある地域はありますし、解体すると100万円単位の費用がかかるうえ、土地の固定資産税が変わる場合もあります。

空き家の状況まず検討したい方法
建物がまだ利用できるそのまま売却
築年数は古いが土地・建物に需要がある古家付き土地として売却
老朽化が著しく危険性が高い解体して売却も検討
管理を続けるのが難しい解体より先に売却可能性を確認
建物付きで売却活動をしても反応がない更地売却との手取りを比較

判断で大切なのは、「どちらの売却価格が高いか」ではなく、「最終的に手元にいくら残るか」まで比較することです。

この記事では、空き家をそのまま売る場合と解体して売る場合のメリット・デメリット、固定資産税や解体費用の注意点、手取りの比較方法、判断する順番まで分かりやすく解説します。

不動産監修者の小野(宅地建物取引士・FP2級)

この記事の監修者

小野|不動産監修者
・不動産業界歴14年
・宅地建物取引士(宮崎県登録)
・FP2級
・取引実績:約300件
・専門分野:空き家売却・相続不動産・不動産査定・賃貸管理

不動産売買、売買仲介、賃貸管理業務に従事。
これまで約300件の不動産取引に携わり、空き家や相続不動産に関する相談・売却案件も多数担当。
本記事では実務経験と保有資格をもとに監修を行っています。

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※空き家の売却価格、解体費用、税金、再建築の可否などは物件ごとに異なります。実際の判断では、不動産会社・自治体・税理士などへ個別に確認してください。

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解体する前に、まず現在の売却価格を確認

古い空き家でも、建物を残したまま売却できる場合があります。 先に100万円単位の解体費用をかけてしまう前に、現在の状態でいくらで売れそうかを確認して、 そのまま売る場合と更地にする場合を比較しましょう。

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※売却を具体的に検討している23歳以上の方が対象です。申込み後は本人確認・日程調整・訪問査定があります。物件や契約状況などによって対象外となる場合があります。

  1. 先に結論|空き家は解体する前に査定する
  2. そのまま売却と解体後の売却を比較
  3. 空き家をそのまま売却するメリット
    1. 解体費用を先に用意しなくてよい
    2. 買主がリフォーム・建替えを選べる
    3. 売却まで住宅用地の特例が続く場合がある
    4. すぐに売却活動を始めやすい
    5. そのまま売るデメリット
  4. 空き家を解体してから売却するメリット
    1. 新築用地を探す人に検討されやすくなる場合がある
    2. 倒壊・外壁落下など建物のリスクを減らせる
    3. 建物の管理負担を減らせる
    4. 買主が解体工事を手配する必要がなくなる
    5. 解体して売るデメリット
  5. 「どちらがお得?」は売却価格ではなく手取りで比較する
    1. 売却のための解体費用は譲渡費用になる場合がある
    2. 相続した実家は空き家の3,000万円特別控除も確認する
  6. 空き家を解体して売ることを検討したいケース
    1. 建物の老朽化が著しく利用が難しい
    2. 倒壊や近隣への危険性が高い
    3. 管理不全空家・特定空家への対応が必要
    4. 建物付きで長期間売れず、更地需要が確認できた
  7. 解体する前に必ず確認したいこと
    1. 再建築できる土地か
    2. 解体後の固定資産税はいくらになるか
    3. 解体費用の範囲と誰が負担するか
    4. 自治体の解体補助金が使えるか
  8. 売却と解体を判断する5ステップ
    1. 1.現状のまま査定する
    2. 2.解体費用の見積もりを取る
    3. 3.更地にした場合の査定額を確認する
    4. 4.税金・管理費・補助金を含めて手取りを比べる
    5. 5.売却・買取・活用も含めて決める
  9. まとめ|「古いから解体」ではなく手取りと需要で判断する

先に結論|空き家は解体する前に査定する

売却を考えている空き家では、最初に解体業者へ依頼するのではなく、まず現状のまま不動産査定を受けるのが基本です。解体は一度行うと元に戻せないため、建物が残った状態でどの程度の需要や価値があるのかを先に確認します。

査定では、単に「この家はいくらで売れそうか」だけでなく、次の点も確認すると判断しやすくなります。

  • 建物付きのまま売る場合の想定価格
  • 古家付き土地として売る場合の需要
  • 更地にした場合の想定価格
  • 買主が解体を前提に購入する可能性
  • 不動産会社の買取なら現状のまま売れるか

空き家売却の査定から契約・引き渡しまでの流れは、空き家売却の流れで詳しく解説しています。

そのまま売却と解体後の売却を比較

比較項目そのまま・古家付きで売る解体して更地で売る
解体費用売主の先行負担を避けやすい売主側に費用が発生
売り出しまでの時間比較的早く始められる解体工事後に売り出す場合は時間がかかる
買主の選択肢リフォーム・建替えを選べる新築や土地活用を始めやすい
固定資産税住宅用地の特例が続く場合がある特例が外れ土地の税負担が変わる場合がある
管理負担売れるまでは建物管理が必要建物管理は不要だが土地管理は必要
向いているケース建物利用の可能性や中古需要がある老朽化が著しく更地需要が高い

どちらが有利かは、建物の状態だけでは決まりません。地域の中古住宅需要、土地価格、解体費用、税金、売却までにかかる期間などをまとめて比較する必要があります。

空き家をそのまま売却するメリット

解体費用を先に用意しなくてよい

そのまま売る大きなメリットは、売主が解体費用を先に負担せずに売却活動を始められることです。空き家の解体には、木造住宅でも100万円単位の費用がかかることがあります。

具体的な費用相場は空き家の解体費用で、30坪・50坪など坪数別にも整理しています。

買主がリフォーム・建替えを選べる

建物を残して売れば、買主は「リフォームして住む」「一部を直して活用する」「購入後に解体して建て替える」といった選択ができます。築年数が古くても、建物の状態や地域によっては中古住宅・古家付き土地として需要がある場合があります。

売却まで住宅用地の特例が続く場合がある

住宅用地として認められる土地では、固定資産税などの負担を軽減する住宅用地の特例が適用されることがあります。建物を先に解体すると原則としてこの特例が外れるため、売却まで時間がかかる場合は税負担の違いも確認しておきましょう。

空き家を所有している間の税金については空き家の固定資産税、解体前後の違いは空き家を解体すると固定資産税はどうなる?で詳しく解説しています。

すぐに売却活動を始めやすい

解体工事を待たずに査定・媒介契約・売り出しへ進めるため、方針が決まれば比較的早く売却活動を始められます。特に「今後使わないので、管理負担を早く減らしたい」という場合は、まず現状売却が可能か確認する価値があります。

そのまま売るデメリット

一方で、古い建物が残っていると、買主から解体費用を見込んだ価格交渉を受けたり、建物の状態によっては購入希望者が限定されたりすることがあります。

また、売れるまでは換気・雨漏り確認・庭木管理・防犯などの負担が残ります。建物を残すメリットと、売れるまでの維持費を両方見て判断しましょう。

空き家を解体してから売却するメリット

新築用地を探す人に検討されやすくなる場合がある

建物の老朽化が著しく、買主の多くが最初から解体を前提に考える地域では、更地にすることで土地の形状や広さを確認しやすくなり、新築用地を探す人が検討しやすくなる場合があります。

倒壊・外壁落下など建物のリスクを減らせる

老朽化した空き家では、台風・地震・強風などによる屋根材や外壁の落下、建物の倒壊が問題になることがあります。解体すれば建物に由来する事故や近隣トラブルのリスクを減らせます。

建物の管理負担を減らせる

解体後は換気・通水・雨漏り確認・防犯といった建物管理が不要になります。ただし、更地になっても雑草や不法投棄など土地の管理は必要です。

買主が解体工事を手配する必要がなくなる

更地であれば、購入後に買主自身が解体業者を探して費用を負担する必要がありません。そのため、「土地を買ってすぐ新築したい」という層にとっては購入判断がしやすくなることがあります。

解体して売るデメリット

最大のデメリットは、売れる保証がない段階で解体費用を負担することです。更地にしたからといって、売却価格が解体費用以上に上がるとは限りません。

さらに、住宅用地の特例が外れて固定資産税などの負担が変わる場合や、再建築できない土地では建物を壊したことで選択肢が狭くなる場合もあります。「古いから解体」ではなく、解体後の条件まで確認することが重要です。

「どちらがお得?」は売却価格ではなく手取りで比較する

売却と解体を比べるときは、更地の売却価格だけを見て判断しないようにしましょう。更地の査定額が高くても、そこから解体費用や関連費用を差し引くと、そのまま売った場合と手取りがほとんど変わらないことがあります。

考え方は次のように整理できます。

そのまま売る場合の手取り
売却価格 - 仲介手数料など売却に必要な費用 - 税金等

解体して売る場合の手取り
更地の売却価格 - 解体費用 - 仲介手数料など売却に必要な費用 - 税金等

売却のための解体費用は譲渡費用になる場合がある

土地を売るために建物を取り壊したことが明らかな場合、その取壊し費用などは、譲渡所得を計算するときの「譲渡費用」に含まれる場合があります。

一方で、売却と直接関係しない維持・管理費まで同じ扱いになるわけではありません。解体工事の契約書・見積書・領収書・売買契約書などは保管し、実際の申告では税務署や税理士へ確認してください。

相続した実家は空き家の3,000万円特別控除も確認する

相続した空き家では、一定の要件を満たすと譲渡所得から最高3,000万円(相続人が3人以上の場合は一定の場合に最高2,000万円)を控除できる特例があります。対象となる家屋の築年、相続から売却までの期限、売却価格など要件があるため、該当しそうな場合は解体時期も含めて税務署・税理士などへ確認しましょう。

税制は売却の手取りに影響するため、解体工事だけを先に進めず、売却方法とセットで確認するのが安全です。

空き家を解体して売ることを検討したいケース

建物の老朽化が著しく利用が難しい

雨漏り、シロアリ被害、傾き、大規模な腐食などがあり、修繕して中古住宅として使うのが現実的でない場合は、建物の価値より解体負担が意識されやすくなります。

倒壊や近隣への危険性が高い

建物や屋根、外壁の状態が悪く、周囲へ被害を与えるおそれがある場合は、売却だけでなく安全確保の観点からも解体を検討する必要があります。

管理不全空家・特定空家への対応が必要

通常の空き家と特定空家の違いを比較した図。適切に管理された空き家と、倒壊の危険や雑草の繁茂、ゴミの散乱などで特定空家に指定される可能性がある空き家の違いを分かりやすく示している。

適切な管理が行われず、そのまま放置すれば特定空家になるおそれがある空き家は「管理不全空家」として指導・勧告の対象になることがあります。また、倒壊の危険や衛生上の問題など周囲への悪影響が大きい場合は「特定空家」に該当する可能性があります。

市区町村から勧告を受けた管理不全空家・特定空家の敷地では、固定資産税などの住宅用地特例が適用されなくなる場合があります。詳しくは特定空家の条件とリスクで確認してください。

建物付きで長期間売れず、更地需要が確認できた

建物付きで売却活動を続けても反応がなく、不動産会社から「この地域では更地のほうが需要がある」と具体的な根拠を示された場合は、解体後の売却を検討する余地があります。

不動産監修者
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「古いから解体」ではなく、「市場で需要があるか」で判断することが大切です。

重要なのは、売れない理由が本当に建物にあるのかを確認することです。価格設定や不動産会社の販売活動、地域需要が原因なら、解体しても状況が変わらない可能性があります。

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解体する前に、訳あり物件として売れないか確認

再建築不可、長期間放置された空き家、共有持分などは、一般の仲介では売りにくい場合があります。 先に解体費用をかける前に、「ワケガイ」で現状のまま買取できるか確認してみましょう。

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※物件の状態・所在地・権利関係などによって、査定結果や買取の可否は異なります。一般的な仲介売却が可能な物件もあるため、ほかの売却方法と比較しながら検討してください。

解体する前に必ず確認したいこと

再建築できる土地か

古い空き家の中には、現在の接道要件などを満たさず、建物を解体すると同じように新しい建物を建てられない土地があります。再建築不可物件では、建物を残していること自体に意味がある場合もあるため、解体前に不動産会社や自治体へ確認しましょう。

解体後の固定資産税はいくらになるか

建物を解体すると、原則として住宅用地の特例が受けられなくなり、翌年度以降の土地の固定資産税などが変わる場合があります。売却まで時間がかかる可能性も考え、解体後の年間負担を確認しておきましょう。

詳しくは空き家を解体すると固定資産税はどうなる?で解説しています。

解体費用の範囲と誰が負担するか

解体費用には建物本体だけでなく、庭木、塀、物置、家財、アスベスト対応、地中埋設物などが加わる場合があります。更地渡しで売るのか、古家付きのまま売るのかによって、売主・買主の負担も変わります。

相続人・売主・買主のどちらが負担するのかは空き家の解体費用は誰が払う?で整理しています。

自治体の解体補助金が使えるか

自治体によっては、老朽化した空き家などを対象に解体費用の一部を補助する制度があります。工事契約や着工後では申請できない制度もあるため、見積もりを取る段階で物件所在地の自治体へ確認してください。

売却と解体を判断する5ステップ

空き家を売却するか解体するか判断するポイントを解説した図。査定で建物と土地の価値を確認し、解体費用、地域の需要、将来的な活用方法を比較しながら最適な選択肢を判断する流れを分かりやすく示している。

1.現状のまま査定する

まず建物を残した状態の売却価格と需要を確認します。ここで買い手が期待できるなら、解体費用を先に負担する必要はありません。

2.解体費用の見積もりを取る

建物の構造・坪数・道路条件・家財・庭木などを含めて総額を確認します。解体費用の相場だけでなく、実際の現場見積もりが判断材料になります。

3.更地にした場合の査定額を確認する

不動産会社に「更地ならいくらで売れそうか」「更地需要が本当にあるか」を確認します。単に更地の査定額が高いだけでなく、売却までの期間も確認しましょう。

4.税金・管理費・補助金を含めて手取りを比べる

解体費用、固定資産税、売却にかかる費用、使える補助金、譲渡所得の税制などを加味して、最終的な手取りを比較します。

5.売却・買取・活用も含めて決める

仲介で売る以外にも、不動産会社の買取、賃貸、土地活用、一定期間管理を続ける方法があります。

まだ方向性が決まっていない場合は、いらない空き家を処分する方法で全体の選択肢を比較してみてください。

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※提案内容や対応企業は、土地の所在地・面積・条件などによって異なります。

まとめ|「古いから解体」ではなく手取りと需要で判断する

空き家をそのまま売るか、解体してから売るかに、一律の正解はありません。建物に利用価値がある場合や古家付き土地として需要がある地域では、そのまま売ることで解体費用を抑えられる可能性があります。

一方で、老朽化が著しく危険性が高い場合や、建物付きでは需要が乏しく更地需要が確認できる場合は、解体してから売る方法が有利になることもあります。

  • まず現状のまま査定を受ける
  • 解体費用の総額を確認する
  • 更地での売却価格と需要を確認する
  • 解体後の固定資産税や税制も確認する
  • 最終的な手取り額で比較する

解体は、売却の可能性を確認してからでも遅くありません。先に壊してしまうのではなく、現状売却と更地売却の両方を数字で比較してから判断しましょう。

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この記事を書いた人

地方生活サポートハウス編集部
地方暮らしや住宅メンテナンス、
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