空き家の解体費用はいくら?30坪・50坪の相場と高くなるケースを解説

空き家の解体費用について、30坪・50坪の相場や費用が高くなるケースを解説するアイキャッチ画像 空き家管理
※本記事はプロモーションを含みます。

空き家を所有していると、建物の老朽化や修繕費、定期的な管理の負担から、解体を検討する場面があります。

特に相続した実家で「今後住む予定も貸す予定もない」という場合は、建物を残すか解体するかで迷う方も多いでしょう。

不動産監修者
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しかし、「解体費用はどれくらいかかるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。

空き家の解体費用は、建物の構造や延床面積だけで決まるわけではありません。

重機が入れるか、道路幅は十分か、庭木やブロック塀があるか、家財が残っているか、アスベストへの対応が必要かといった条件でも総額は変わります。

建物の種類解体費用の目安
木造住宅100万~300万円程度
軽量鉄骨住宅150万~400万円程度
RC(鉄筋コンクリート)住宅200万~600万円程度
付帯工事あり上記より高額になる場合あり
※費用は建物の大きさ、地域、立地、残置物、付帯工事などで大きく変わります。

また、解体を決める前には、費用だけでなく解体後の固定資産税、再建築できる土地かどうか、建物を残したまま売却する選択肢も確認しておくことが重要です。

この記事では、空き家解体費用の相場を構造別・坪数別に整理し、30坪・50坪・60坪・80坪・100坪の目安、費用が高くなるケース、補助金やローンを確認するときの考え方、解体前の注意点まで順番に解説します。

不動産監修者の小野(宅地建物取引士・FP2級)

この記事の監修者

小野|不動産監修者
・不動産業界歴14年
・宅地建物取引士(宮崎県登録)
・FP2級
・取引実績:約300件
・専門分野:空き家売却・相続不動産・不動産査定・賃貸管理

不動産売買、売買仲介、賃貸管理業務に従事。
これまで約300件の不動産取引に携わり、空き家や相続不動産に関する相談・売却案件も多数担当。
本記事では実務経験と保有資格をもとに監修を行っています。

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※本記事の金額は一般的な目安です。実際の解体費用は現場条件によって大きく異なるため、工事を依頼する際は現地調査を受けたうえで見積もりを確認してください。

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自分の空き家はいくら?実際の解体費用を確認

解体費用は坪数だけでは決まりません。 建物の構造・道路幅・家財・庭木・塀・アスベストなどによって、 同じ広さの家でも見積金額は変わります。 相場を確認したら、実際の空き家ではいくらかかるのかも確認しておきましょう。

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※見積金額は建物・敷地・地域などの条件によって異なります。まだ解体すると決めていない場合は、売却・固定資産税・再建築の可否なども確認してから判断してください。

  1. 空き家解体費用の相場
    1. 空き家解体費用の「平均」は一律ではない
    2. 木造住宅の解体費用
    3. 軽量鉄骨住宅の解体費用
    4. RC(鉄筋コンクリート)住宅の解体費用
    5. 地域や立地条件によっても費用は変わる
  2. 坪数別|一軒家の解体費用はいくら?
    1. 30坪の家を解体する場合
    2. 50坪の家を解体する場合
    3. 60坪・80坪・100坪の家は付帯工事の影響も大きい
    4. 150坪・200坪など大きな建物は個別見積もりで確認する
  3. 解体費用が高くなるケース
    1. 重機が入らない家・道路が狭い土地
    2. アスベストへの対応が必要
    3. 庭木やブロック塀などの撤去が必要
    4. 家の中身(家財・不用品)が残っている
    5. 地中埋設物が見つかる
  4. 空き家の解体費用を抑える方法
    1. 複数社から見積もりを取る
    2. 自治体の解体補助金を確認する
    3. 解体費用を一括で用意できない場合はローンも確認する
  5. 空き家を解体するメリット
    1. 倒壊や事故のリスクを減らせる
    2. 建物の管理負担を減らせる
    3. 近隣トラブルを予防しやすくなる
    4. 土地を活用しやすくなる
    5. 売却しやすくなる場合もある
  6. 空き家解体のデメリット・解体前の注意点
    1. 解体後に固定資産税が上がる場合がある
    2. 再建築できない土地では解体後の選択肢が狭くなる
    3. 解体したからといって必ず売りやすくなるわけではない
    4. すぐに解体しない方がよいケースもある
  7. 空き家を解体する手順
    1. 1.所有者・相続人と今後の方針を確認する
    2. 2.固定資産税・再建築・補助金を確認する
    3. 3.複数社へ現地調査と見積もりを依頼する
    4. 4.家の中身やライフラインなどを整理する
    5. 5.解体工事を行う
    6. 6.解体後の土地と手続きを確認する
  8. 空き家を解体するべきか迷ったときの判断手順
    1. 1.建物の状態と今後の利用予定
    2. 2.解体にかかる総額
    3. 3.解体後の固定資産税と土地利用
    4. 4.現状売却と更地売却の比較
  9. 空き家解体費用についてよくある質問
    1. 30坪・50坪の木造住宅はいくらくらい?
    2. 重機が入らない家はどのくらい高くなる?
    3. 空き家解体費用に補助金は使える?
    4. 空き家解体費用をローンで払える?
    5. 空き家解体費用は誰が払う?
  10. まとめ

空き家解体費用の相場

空き家の解体費用を建物構造ごとに比較した図。木造・鉄骨・鉄筋コンクリート(RC造)の特徴と、一般的に木造より鉄骨、鉄骨より鉄筋コンクリートの方が解体費用が高くなる傾向を分かりやすく示している。

空き家の解体費用は、主に建物の構造・延床面積・立地条件・付帯工事によって決まります。一般的には木造、鉄骨、RC(鉄筋コンクリート)の順に解体や廃材処理の手間が増え、費用も高くなる傾向があります。

空き家解体費用の「平均」は一律ではない

「空き家解体費用の平均はいくら?」と気になる方も多いですが、全国一律の平均額だけでは判断しにくいのが実情です。同じ一軒家でも、30坪と50坪では工事量が違い、同じ50坪でも木造とRC造では費用感が変わります。さらに、道路が狭い、家財が残っている、塀や庭木の撤去が必要といった条件でも総額は変わります。

そのため、解体費用は「構造×坪数」で大まかな目安をつかみ、そのうえで現場条件を加えて考えるのが分かりやすい方法です。

木造住宅の解体費用

木造住宅は戸建ての空き家でも多く、1坪あたり3万〜6万円程度が一つの目安です。たとえば30坪なら90万〜180万円、50坪なら150万〜300万円程度が単純計算の目安になります。

軽量鉄骨住宅の解体費用

軽量鉄骨住宅は木造より解体や分別に手間がかかりやすく、1坪あたり4万〜8万円程度が一つの目安です。30坪なら120万〜240万円、50坪なら200万〜400万円程度が単純計算の目安です。

RC(鉄筋コンクリート)住宅の解体費用

RC造はコンクリートを壊すための重機や廃材処理が必要になり、1坪あたり6万〜10万円以上になることがあります。30坪なら180万〜300万円以上、50坪なら300万〜500万円以上が単純計算の目安です。

地域や立地条件によっても費用は変わる

解体費用は地域差だけでなく、現場までの道路幅や重機の搬入可否、隣家との距離、廃材を運び出す距離などにも左右されます。前面道路が狭い住宅地では人力作業が増えやすく、重機やトラックが入りやすい土地と比べて高くなる場合があります。

坪単価はあくまで入口の目安です。最終的には建物本体の解体費+付帯工事+廃材処分+現場条件を含めた総額で比較しましょう。

相続した空き家では、誰が費用を負担するのかが問題になることもあります。相続人・売主・買主などケース別の考え方は、空き家の解体費用は誰が払う?で整理しています。

坪数別|一軒家の解体費用はいくら?

「家解体費用 30坪」「家解体費用 50坪」のように坪数から相場を知りたい場合は、構造ごとの坪単価を掛けると大まかな目安を出せます。以下は建物本体の解体を中心にした単純計算です。

延床面積木造軽量鉄骨RC造
20坪60万〜120万円80万〜160万円120万〜200万円以上
30坪90万〜180万円120万〜240万円180万〜300万円以上
40坪120万〜240万円160万〜320万円240万〜400万円以上
50坪150万〜300万円200万〜400万円300万〜500万円以上
60坪180万〜360万円240万〜480万円360万〜600万円以上
80坪240万〜480万円320万〜640万円480万〜800万円以上
100坪300万〜600万円400万〜800万円600万〜1,000万円以上
※既存記事内の坪単価目安を掛けた概算です。外構、残置物、アスベスト、道路条件などは含めていません。

30坪の家を解体する場合

30坪の一軒家では、木造なら90万〜180万円程度、軽量鉄骨なら120万〜240万円程度、RC造なら180万〜300万円以上が単純計算の目安です。一般的な戸建てでも、庭木やブロック塀、カーポート、家財処分などが加われば総額は上がります。

50坪の家を解体する場合

50坪になると工事量も増え、木造で150万〜300万円程度、軽量鉄骨で200万〜400万円程度、RC造で300万〜500万円以上が単純計算の目安です。二階建てか平屋か、敷地内に重機を置けるかといった条件でも作業効率は変わります。

60坪・80坪・100坪の家は付帯工事の影響も大きい

60坪・80坪・100坪と建物が大きくなるほど、建物本体の解体費だけでなく、屋根材や基礎、廃材の量、外構、庭木などの影響も大きくなります。100坪規模では単純な坪単価だけで判断せず、見積書の内訳を確認することが重要です。

150坪・200坪など大きな建物は個別見積もりで確認する

150坪・200坪規模の建物は、構造や用途、敷地条件による差が大きいため、坪単価をそのまま掛けた数字だけでは判断しにくくなります。大型建物ほど重機の種類や廃材搬出、工期なども変わるため、現地調査を受けて総額を確認しましょう。

解体費用が高くなるケース

同じ30坪・50坪の一軒家でも、立地や建物の状態によって解体費用は大きく変わります。特に次のような条件では追加費用が発生しやすいため、見積もりの段階で確認しておきましょう。

重機が入らない家・道路が狭い土地

前面道路が狭い、路地の奥にある、隣家との距離が近いといった土地では、重機や大型トラックを入れられない場合があります。その場合は小型重機を使ったり、人力で壊す「手壊し」の割合が増えたりするため、工期と人件費が増えやすくなります。

「手壊し解体の坪単価」だけで費用を判断するのは難しく、どの範囲を人力で作業するかによって総額は変わります。重機が入らない土地では、通常の坪単価よりも現地調査後の見積もりを重視しましょう。

アスベストへの対応が必要

古い建物では、アスベスト(石綿)を含む建材が使われている可能性があります。築年数だけで使用の有無を判断することはできず、解体工事では事前調査を行い、必要に応じて適切な除去・処分を行います。

アスベストが確認された場合は、調査や飛散防止、除去、処分などの費用が加わることがあります。見積書では、事前調査や必要な処理がどのように計上されているか確認しましょう。

庭木やブロック塀などの撤去が必要

建物本体以外にも、大きな庭木、生垣、ブロック塀、カーポート、物置などを撤去する場合は追加費用がかかります。長期間管理されていない空き家では、庭木や雑草が大きく育ち、作業量が増えていることもあります。

敷地の管理が課題になっている場合は、空き家の雑草対策もあわせて確認しておくと、解体まで管理を続ける場合の負担を整理しやすくなります。

家の中身(家財・不用品)が残っている

相続した実家では、タンス、ベッド、冷蔵庫、洗濯機、仏壇などの家財がそのまま残っていることがあります。家の中身が多いほど処分費が加わり、解体工事とは別に片付け費用が必要になる場合があります。

家財処分の目安や業者へ頼む場合の考え方は、空き家の片付け費用で詳しく紹介しています。

地中埋設物が見つかる

解体工事を始めてから、古い浄化槽、井戸、コンクリートガラ、廃材などが地中から見つかることがあります。地中埋設物は事前に確認できない場合もあり、撤去・処分が必要になると追加費用につながります。

不動産監修者
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解体工事は建物を壊すだけではありません。
庭木や不用品の処分なども含めると、想定より高額になることがあります。

見積もりを比較するときは総額だけでなく、建物本体、付帯工事、残置物、石綿調査、廃材処分、地中埋設物が出た場合の扱いまで確認しておくと、契約後の追加費用を把握しやすくなります。

空き家の解体費用を抑える方法

複数社から見積もりを取る

解体工事は現場条件の見方や付帯工事の計上方法によって見積額に差が出ることがあります。1社だけで決めず、複数社の見積もりを比べると、相場から大きく外れていないか確認しやすくなります。

比較するときは最安値だけを見るのではなく、どこまで工事に含まれているか、追加費用が発生する条件、廃材処分や家財処分の扱いまで確認しましょう。

自治体の解体補助金を確認する

自治体によっては、老朽空き家や危険な空き家などを対象に、解体費用の一部を補助する制度を設けていることがあります。対象となる建物、所有者、工事業者、補助額などの条件は自治体ごとに異なります。

「空き家解体費用の補助金」「古い家の解体補助金」を探す場合は、まず物件所在地の自治体公式サイトや空き家担当窓口を確認しましょう。工事契約や着工の前に申請が必要な制度もあるため、解体後ではなく見積もりを取る段階で確認するのがポイントです。

解体費用を一括で用意できない場合はローンも確認する

解体費用を現金だけで用意するのが難しい場合、金融機関によっては住宅関連ローンや空き家の解体に利用できる融資商品を扱っていることがあります。ただし、利用目的、金利、担保、審査条件などは商品ごとに異なります。

「空き家解体ローン」「解体費用のローン」を検討する場合は、補助金の利用可否も確認したうえで、総返済額まで比較して判断しましょう。

空き家を解体するメリット

解体にはまとまった費用がかかりますが、建物の状態や今後の利用予定によっては、残し続けるより負担を減らせる場合があります。

倒壊や事故のリスクを減らせる

老朽化した空き家では、屋根材や外壁の落下、建物の倒壊などのリスクがあります。台風・地震・強風の際には周囲へ被害が及ぶ可能性もあるため、建物の維持が難しい場合は解体が一つの選択肢になります。

空き家を残す場合に考えておきたいリスクは、相続した実家を放置するとどうなる?でも整理しています。

建物の管理負担を減らせる

建物が残っている限り、雨漏りの確認、換気、防犯、修繕などの管理が必要です。解体後も草刈りなど土地の管理は残りますが、建物そのものの劣化や修繕を気にする必要はなくなります。

すぐに解体しない場合や遠方から管理する場合は、遠方の実家を管理する方法も確認しておくとよいでしょう。

近隣トラブルを予防しやすくなる

自宅の庭を歩く野ネズミ
自宅の隣の空き地を棲み家にした野ネズミ

空き家では、外壁材の飛散、庭木の越境、害虫・害獣の発生などが近隣トラブルにつながることがあります。所有者に管理する意思があっても、距離や時間の問題で十分な対応が難しいこともあります。

新築を建てる前の隣地の様子。木や雑草が生い茂っている空き地
新築を建てる前の隣地の様子。
木や雑草が生い茂っている
運営者
運営者

私自身、隣地の雑草や竹が伸びて困った経験があります。
空き家も同じで、所有者に管理の意思があっても
距離や時間の問題で難しいことがあります。

建物の維持が現実的に難しい場合は、解体だけでなく売却も含めて早めに方向性を決めることが、長期的な負担を抑えることにつながります。

土地を活用しやすくなる

解体後は更地になるため、売却、新築、駐車場、資材置き場など土地の利用方法を検討しやすくなります。ただし、土地の需要や法規制によって適した活用方法は異なります。

「売る・貸す・住む・土地活用」などを比較したい場合は、空き家の活用方法を比較した記事も参考にしてください。

売却しやすくなる場合もある

築年数が古く大規模な修繕が必要な家では、建物付きより更地のほうが買い手にとって利用しやすい場合があります。一方で、古家付き土地や中古住宅として売ったほうが需要があるケースもあるため、「古いから先に解体する」と決めつけないことが重要です。

売却を考えている場合は、解体前に査定を取り、建物を残して売る場合と解体して売る場合を比較しましょう。詳しくは空き家は売却と解体のどちらがよい?で整理しています。

空き家解体のデメリット・解体前の注意点

空き家を解体すると管理負担を減らせる一方、解体したあとに元へ戻すことはできません。「古いから壊す」と急いで決めず、固定資産税、再建築の可否、売却方法などを確認してから判断しましょう。

解体後に固定資産税が上がる場合がある

住宅が建っている土地には、一定の要件のもとで住宅用地の特例が適用され、土地の固定資産税などが軽減されています。建物を解体して住宅用地ではなくなると、原則としてこの特例が適用されなくなり、土地の税負担が増える場合があります。

ただし、「解体すると必ず固定資産税が6倍になる」と一律に決まるわけではありません。土地の評価額や負担調整などによって実際の税額は変わります。

詳しくは空き家を解体すると固定資産税はどうなる?で、解体前後の考え方を解説しています。空き家を所有している間の税金全般については、空き家の固定資産税もあわせて確認してください。

再建築できない土地では解体後の選択肢が狭くなる

古い住宅の中には、現在の接道要件などを満たさず、建物を解体したあと同じように住宅を建て直せない土地があります。いわゆる再建築不可物件に該当すると、更地にした後の利用や売却に影響する可能性があります。

道路との接し方や敷地条件は物件ごとに異なるため、解体前に不動産会社や自治体の建築担当窓口などで確認しておきましょう。

解体したからといって必ず売りやすくなるわけではない

購入者がリフォーム前提で古家付き土地を探している場合や、建物が残っていることで利用方法をイメージしやすい場合もあります。売却する可能性が少しでもあるなら、先に不動産会社へ相談し、現状のまま売る場合と、更地にして売る場合を比較してから決めるほうが安全です。

すぐに解体しない方がよいケースもある

家族で今後の方針が決まっていない、売却査定をまだ取っていない、再建築できるか確認していない、補助金の申請前といった場合は、解体を急がないほうがよいことがあります。

空き家問題の解決方法は解体だけではありません。現状売却、買取、賃貸、管理、土地活用なども含めて比較したい方は、いらない空き家を処分する方法から全体像を確認できます。

解体は一度行うと元には戻せません。費用だけでなく、税金、売却価格、再建築の可否、解体後の土地の使い方まで含めて判断することが大切です。

空き家を解体する手順

実際に解体する場合は、いきなり工事会社へ依頼するのではなく、所有関係や今後の土地利用も含めて順番に確認すると進めやすくなります。

1.所有者・相続人と今後の方針を確認する

相続した実家では、誰が所有しているのか、相続人の間で解体に合意できているかを最初に確認します。売却や活用の可能性が残っている場合は、この段階で選択肢を整理しておきましょう。

2.固定資産税・再建築・補助金を確認する

解体後の税負担、再建築できる土地かどうか、自治体の補助制度が使えるかを確認します。特に補助金は工事前の申請が必要な場合があるため、先に調べておくことが大切です。

3.複数社へ現地調査と見積もりを依頼する

建物の構造や坪数だけでなく、道路幅、重機の搬入、残置物、庭木、塀、アスベストなどを現地で確認してもらい、見積書の範囲を比較します。

4.家の中身やライフラインなどを整理する

残しておきたい家財や書類を確認し、不要なものの処分方法を決めます。電気・ガス・水道などの扱いも工事会社と確認し、必要な手続きを進めます。

5.解体工事を行う

契約内容と工事範囲を確認したうえで解体工事を進めます。近隣住宅への影響が考えられるため、工事前のあいさつや粉じん・騒音対策についても業者へ確認しておきましょう。

6.解体後の土地と手続きを確認する

工事が終わったら、更地の状態や境界付近、残置物の有無などを確認します。登記された建物では建物滅失登記など、解体後に必要となる手続きも確認しましょう。

空き家を解体するべきか迷ったときの判断手順

「解体したほうがよいのか、それとも残したほうがよいのか」と迷った場合は、次の4点を整理すると判断しやすくなります。

1.建物の状態と今後の利用予定

自分や家族が住む可能性、賃貸や活用の可能性、修繕すれば使える状態かを確認します。利用する可能性があるなら、解体を急ぐ必要はありません。

2.解体にかかる総額

複数社から見積もりを取り、建物本体だけでなく、家財処分、庭木・塀、石綿調査、廃材処分などを含めた総額を確認します。

3.解体後の固定資産税と土地利用

解体後の税負担、再建築の可否、草刈りなど更地の管理、将来の土地利用まで確認します。「建物がなくなれば負担がゼロになる」とは限りません。

4.現状売却と更地売却の比較

売却する可能性がある場合は、現状のまま売る場合と更地にしてから売る場合を比較します。解体費用をかける前に査定しておくことで、費用を回収できそうか判断しやすくなります。

この4点を整理してから解体するかどうかを決めれば、「先に壊してしまった」「税金や売却条件を確認していなかった」という後悔を避けやすくなります。

空き家解体費用についてよくある質問

30坪・50坪の木造住宅はいくらくらい?

この記事で使っている木造の坪単価目安3万〜6万円で単純計算すると、30坪で90万〜180万円、50坪で150万〜300万円程度です。ただし、家財、外構、道路条件などの費用は別にかかる場合があります。

重機が入らない家はどのくらい高くなる?

道路幅や敷地条件によって人力作業の割合が異なるため、一律に「○万円増える」とは言えません。重機が入れない場合は手壊しや小型重機の作業が増える可能性があるため、現地調査を受けて確認する必要があります。

空き家解体費用に補助金は使える?

自治体によっては老朽空き家などを対象とした補助制度がありますが、対象条件や補助額は地域によって異なります。工事前申請が必要な場合もあるため、物件所在地の自治体で確認してください。

空き家解体費用をローンで払える?

金融機関によっては解体費用に利用できる融資商品がある場合があります。利用目的や審査条件は商品ごとに異なるため、補助金や自己資金も含めて総返済額を比較しましょう。

空き家解体費用は誰が払う?

所有関係や売買条件によって考え方が変わります。相続した実家、古家付き土地、売却前の解体などケース別の整理は、空き家の解体費用は誰が払う?で詳しく解説しています。

まとめ

空き家の解体費用は、建物の構造・坪数・立地条件・付帯工事によって変わります。木造は1坪3万〜6万円程度、軽量鉄骨は4万〜8万円程度、RC造は6万〜10万円以上が一つの目安です。

坪数で見ると、木造30坪なら90万〜180万円、50坪なら150万〜300万円程度が単純計算の目安ですが、重機が入らない、アスベストへの対応が必要、庭木や塀が多い、家財が残っているといった条件では追加費用が発生することがあります。

解体には倒壊リスクや建物管理の負担を減らせるメリットがある一方、解体後に住宅用地の特例が外れて税負担が増える可能性や、再建築・売却に影響する可能性もあります。

そのため、工事を契約する前に、解体費用の見積もり・補助金や資金調達・解体後の固定資産税・再建築の可否・現状売却と更地売却の比較まで確認してから判断することが大切です。

まだ「解体する」と決めきれていない場合は、まず空き家を手放す方法の比較から、自分の状況に合う選択肢を整理してみてください。

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この記事を書いた人

地方生活サポートハウス編集部
地方暮らしや住宅メンテナンス、
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