親や親族が亡くなり、実家を相続することになったものの、
- 何から始めればいいのか分からない
- とりあえずそのままにしている
- 手続きが複雑そうで不安
という方も多いのではないでしょうか。
実家を相続した場合、相続登記などの手続きだけでなく、
建物や土地の管理についても考える必要があります。

特に空き家になる場合は、放置すると建物の劣化や近隣トラブルにつながることもあるため注意が必要です。
| やること | 内容 |
|---|---|
| 相続人を確認する | 誰が相続するのか明確にする |
| 不動産の状況を確認する | 建物や土地の状態を把握する |
| 相続登記を行う | 名義変更の手続きを進める |
| 維持費を確認する | 固定資産税や管理費を把握する |
| 管理方法を決める | 自主管理・親族協力・管理サービス |
| 将来の方針を決める | 売却・賃貸・活用を検討する |
相続した実家は、放置するのではなく早めに状況を確認し、
今後の方向性を決めることが大切です。
この記事では、空き家を相続したらまず何をすべきか、必要な手続きや管理方法について分かりやすく解説します。
空き家を相続したらまず確認したいこと
空き家を相続した場合、いきなり売却や解体を考える必要はありません。
まずは現状を把握することが重要です。
相続手続きや管理方法を決める前に、次の3つを確認しておきましょう。
相続人と所有者を確認する
最初に確認したいのが、誰が不動産を相続するのかという点です。
兄弟姉妹がいる場合や相続人が複数いる場合は、話し合いによって相続方法を決める必要があります。
特に実家の場合は、
- 長男だから相続する
- 実家の近くに住んでいる人が管理する
- 売却して現金を分ける
など、家庭によって考え方が異なります。
後々のトラブルを避けるためにも、相続人同士で十分に話し合っておきましょう。

空き家問題は建物の管理だけでなく、相続人同士の話し合いが大切です。
誰が管理するのか曖昧なままにすると、結果的に誰も管理しなくなり、空き家が荒れてしまうケースもあります。
建物や土地の状態を確認する
次に確認したいのが建物や土地の状態です。
しばらく住んでいない実家の場合、
- 雨漏り
- シロアリ被害
- 外壁の劣化
- 庭木の越境
- 雑草の繁殖
などが発生していることがあります。
実際に現地へ足を運び、
- 建物の傷み具合
- 庭の状況
- 周辺環境
を確認しておきましょう。
もし遠方に住んでいて確認が難しい場合は、親族や管理サービスを利用する方法もあります。
固定資産税や維持費を把握する
空き家は住んでいなくても維持費がかかります。
代表的な費用は、
- 固定資産税
- 都市計画税
- 草刈り費用
- 庭木の剪定費用
- 修繕費用
などです。
特に庭の管理は見落とされがちです。
雑草や庭木を放置すると近隣トラブルにつながるため、定期的な手入れが必要になります。
相続後に慌てないためにも、年間でどの程度の費用がかかるのか把握しておきましょう。
関連記事:
相続した実家を放置するとどうなる?リスクと対処法を解説
空き家の雑草対策|放置するとどうなる?
空き家管理サービスの費用相場|料金・サービス内容を解説
空き家を相続した後に必要な手続き
空き家を相続した場合は、建物や土地の状況を確認するだけでなく、必要な手続きを進める必要があります。
手続きを後回しにしてしまうと、
- 名義変更ができない
- 売却したくてもできない
- 相続人同士のトラブルになる
といった問題が発生することもあります。
ここでは、空き家を相続した後に行いたい主な手続きを紹介します。
相続登記を行う
まず重要なのが相続登記です。
相続登記とは、不動産の名義を亡くなった方から相続人へ変更する手続きです。
以前は義務ではありませんでしたが、現在は相続登記が義務化されています。
相続によって不動産を取得したことを知った日から、原則として3年以内に手続きを行う必要があります。
相続登記をしないまま放置すると、
- 売却できない
- 担保にできない
- 相続人が増えて話が複雑になる
などのリスクがあります。
特に実家を売却する可能性がある場合は、早めに対応しておきましょう。

「とりあえずそのままにしておこう」と考えている方もいますが、
相続登記は後回しにするほど手続きが複雑になることがあります。
将来の選択肢を残すためにも、早めに進めておくのがおすすめです。
電気・水道などライフラインの契約を確認する
空き家になった実家では、電気や水道などの契約状況も確認しておきましょう。
空き家の管理では、
- 室内の換気
- 清掃
- 水道の通水
などを行うことがあります。
そのため、状況によっては契約を継続した方がよい場合もあります。
一方で、長期間利用する予定がない場合は、
- 電気契約の見直し
- ガス契約の解約
- 不要なサービスの停止
などを検討してもよいでしょう。
ただし、水道を完全に止める前には、今後の管理方法も考慮することが大切です。
火災保険や各種契約を見直す
実家を相続したら、火災保険の内容も確認しましょう。
住宅向けの保険は、契約者が亡くなったままになっているケースもあります。
また、人が住んでいる住宅と空き家では、加入できる保険や補償内容が異なることがあります。
保険を見直さないまま放置すると、
「いざという時に補償を受けられない」
という事態にもなりかねません。
そのため、
- 火災保険
- 地震保険
- インターネット契約
- ケーブルテレビ契約
などを一度整理しておくと安心です。
必要書類は早めにまとめておく
相続手続きではさまざまな書類が必要になります。
代表的なものとして、
- 戸籍謄本
- 住民票
- 固定資産税納税通知書
- 登記事項証明書
などがあります。
後から集めようとすると手間がかかるため、相続が発生した段階で整理しておくとスムーズです。
特に実家が遠方にある場合は、必要書類の取得だけでも時間がかかることがあります。
今後売却や活用を検討する可能性があるなら、早めに準備しておくことをおすすめします。
空き家の管理方法
空き家を相続した後は、どのように管理していくかを決める必要があります。
実家をそのまま放置してしまうと、
- 建物の劣化
- 雑草や庭木の繁殖
- 防犯上の問題
- 近隣トラブル
などのリスクが高まります。
そのため、誰がどのように管理するのかを早めに決めておくことが大切です。
ここでは代表的な管理方法を紹介します。
定期的に帰省して管理する
もっとも費用を抑えやすい方法が、自分で管理することです。
定期的に実家へ帰省し、
- 換気
- 通水
- 郵便物の確認
- 草刈り
- 庭木の手入れ
などを行います。
建物は人が住まなくなると劣化しやすくなるため、定期的に空気を入れ替えるだけでも効果があります。
また、庭の管理も重要です。
雑草や庭木は放置すると急速に成長します。
特に春から秋にかけては成長が早く、数か月放置しただけで景観が大きく変わることもあります。

梅雨時期に入ると雑草や竹が活発に伸びてきた

私は自宅の隣にある空き地の雑草に悩み、
許可をもらって自分で草刈りを行ったことがあります。
雑草や竹は想像以上に成長が早く、一度放置すると管理が大変になります。
空き家の庭も同様で、「まだ大丈夫」と思っているうちに手に負えなくなることがあります。
ただし、実家が遠方にある場合は注意が必要です。
交通費や移動時間の負担が大きくなり、継続的な管理が難しくなるケースもあります。
親族と協力して管理する
兄弟姉妹や親族が近くに住んでいる場合は、協力して管理する方法もあります。
例えば、
- 定期的な見回り
- 郵便物の回収
- 草刈り
- 建物の確認
などを分担できます。
一人ですべて対応するよりも負担が軽くなり、空き家の異変にも気付きやすくなります。
ただし、
「誰が管理するのか」
「費用は誰が負担するのか」
を曖昧にしてしまうと、後々トラブルになる可能性があります。
相続人が複数いる場合は、できるだけ早い段階で話し合っておきましょう。
空き家管理サービスを利用する
遠方に住んでいる場合や、仕事や家庭の事情で管理が難しい場合は、空き家管理サービスの利用も選択肢になります。
空き家管理サービスでは、
- 建物の巡回
- 換気
- 通水
- 郵便物の確認
- 庭の状況確認
- 写真付き報告
などを行ってくれます。
利用料金はサービス内容によって異なりますが、
月額数千円から1万円程度が一般的です。
費用はかかりますが、
- 建物の状態を把握できる
- 近隣トラブルを予防できる
- 防犯対策になる
というメリットがあります。
特に、
- 実家が遠方にある
- 年に数回しか帰省できない
- 将来的に売却も検討している
という方には有効な方法です。
管理できないなら早めに方針を決めることが重要
空き家管理で大切なのは、
「放置しないこと」
です。
管理できない状態が続くと、
- 建物の価値が下がる
- 修繕費が増える
- 売却しにくくなる
といった問題が発生します。
そのため、
- 自分で管理する
- 親族と協力する
- 管理サービスを利用する
のどれかを選び、継続できる体制を整えることが大切です。
もし管理が難しいと感じる場合は、売却や活用も含めて早めに検討することをおすすめします。
売却・賃貸・活用も検討しよう
空き家を相続した場合、
「とりあえず管理を続ける」
という選択肢だけではありません。
今後住む予定がないのであれば、
- 売却する
- 賃貸として活用する
- 解体して土地活用する
といった方法も検討できます。
空き家は所有しているだけでも維持費が発生するため、将来を見据えて判断することが大切です。
売却する
管理が難しい場合、最も負担を減らしやすい方法が売却です。
売却できれば、
- 固定資産税の負担がなくなる
- 草刈りや庭木管理が不要になる
- 修繕費を心配しなくてよい
といったメリットがあります。
また、空き家は放置期間が長くなるほど建物が劣化し、売却価格が下がる傾向があります。
そのため、
住む予定がないのであれば、早めに売却を検討する方が有利なケースもあります。
まずは不動産会社へ相談し、現在の価値を把握してみるのがおすすめです。
賃貸として活用する
立地条件や建物の状態が良ければ、賃貸として活用する方法もあります。
入居者が見つかれば家賃収入が期待できます。
ただし、
- 修繕費
- 管理費
- 入居者対応
なども必要になります。
また、築年数が古い住宅では、入居者募集の前にリフォームが必要になることもあります。
そのため、
「家賃収入が入るから得」とは限らない
ことも理解しておきましょう。
解体して土地活用する
建物の老朽化が進んでいる場合は、解体という選択肢もあります。
建物を解体すると、
- 駐車場
- 資材置き場
- 家庭菜園用地
などとして活用できる可能性があります。
ただし、
- 解体費用
- 固定資産税の変化
なども考慮しなければなりません。
特に古い空き家は解体費用が高額になることもあるため、事前に見積もりを取ることをおすすめします。
判断に迷ったら専門家へ相談する
空き家の状況によって最適な選択肢は異なります。
例えば、
- 立地が良い
- 建物の状態が良い
のであれば賃貸が向いているかもしれません。
一方で、
- 遠方に住んでいる
- 管理が難しい
- 老朽化が進んでいる
のであれば売却の方が適している場合もあります。
判断に迷う場合は、不動産会社や空き家活用サービスなどへ相談し、複数の選択肢を比較してみましょう。
まとめ
空き家を相続したら、まずは状況を把握することが大切です。
確認したいポイントは、
- 相続人
- 建物や土地の状態
- 固定資産税などの維持費
です。
その後、
- 相続登記
- ライフラインの確認
- 保険の見直し
などの手続きを進めます。
また、空き家は所有しているだけで管理責任が発生します。
そのため、
- 自分で管理する
- 親族と協力する
- 空き家管理サービスを利用する
など、自分に合った管理方法を選びましょう。

今後住む予定がない場合は、売却や活用も早めに検討することが重要です。
空き家は放置するほど劣化が進み、資産価値も下がりやすくなります。
相続した実家を負担やトラブルの原因にしないためにも、早めに方向性を決めて行動することをおすすめします。

この記事を書いた人
地方生活サポートハウス編集部
地方暮らしや住宅メンテナンス、
空き家管理に関する情報を発信しています。
実体験や専門家監修をもとに、
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