空き家の片付け費用相場はいくら?一軒家・実家の業者料金と安くする方法

空き家の片付け費用や不用品処分の相場を解説するイメージ画像 空き家管理
※本記事はプロモーションを含みます。

相続した実家や空き家を片付けようとすると、家具・家電・衣類・食器・本・趣味用品など、長年ためてきた家財の多さに驚くことがあります。

そこで気になるのが、「空き家の片付け費用はいくらかかるのか」という点です。

空き家の片付けを業者へ依頼した場合、料金は間取りだけでなく、家財の量・搬出条件・車両台数・処分品の種類によって大きく変わります。

間取り片付け費用の目安
1R・1K3万〜8万円程度
1DK5万〜12万円程度
1LDK・2DK7万〜20万円程度
2LDK・3DK12万〜40万円程度
3LDK17万〜50万円程度
4LDK以上・一軒家22万〜60万円以上になることもある
※複数の片付け・遺品整理業者の公開料金例をもとにした目安です。実際の費用は物量や作業条件によって大きく変わります。

一軒家だから必ず高額になるわけではありません。同じ3LDKでも荷物が少なければ費用を抑えやすく、反対に倉庫・物置・庭まで大量の家財が残っていると50万円以上、条件によっては100万円近くになることもあります。

この記事では、空き家・実家の片付け費用相場、一軒家で高くなる理由、片付けの順番、業者の選び方、買取や補助金を使って安くする方法を解説します。

不動産監修者の小野(宅地建物取引士・FP2級)

この記事の監修者

小野|不動産監修者
・不動産業界歴14年
・宅地建物取引士(宮崎県登録)
・FP2級
・取引実績:約300件
・専門分野:空き家売却・相続不動産・不動産査定・賃貸管理

不動産売買、売買仲介、賃貸管理業務に従事。
これまで約300件の不動産取引に携わり、空き家や相続不動産に関する相談・売却案件も多数担当。
本記事では実務経験と保有資格をもとに監修を行っています。

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  1. 空き家の片付け費用相場はいくら?
    1. 間取り別の片付け費用目安
    2. 一軒家の空き家は20万〜60万円以上になることもある
    3. 実家の片付けで100万円かかることはある?
  2. 空き家の片付け費用が高くなる理由
    1. 家財道具の量が多い
    2. 大型家具・重量物が多い
    3. 物置・倉庫・庭にも不用品がある
    4. ゴミ屋敷・特殊清掃は通常の片付けと別に考える
  3. 空き家・実家を片付ける順番
    1. 貴重品・重要書類を最初に探す
    2. 残す・売る・捨てるに分ける
    3. 売れる物を先に買取査定へ出す
    4. 自治体で処分できる物を分ける
    5. 残った大量の家財を業者へ依頼する
  4. 自分で片付ける場合と業者へ依頼する場合を比較
  5. 空き家片付け業者に依頼できること
  6. 空き家の片付け費用を安くする方法
    1. 自分で処分できる物を減らしておく
    2. 自治体の粗大ごみ・処理施設を利用する
    3. 売れる家財は処分前に買取へ出す
    4. 複数社から見積もりを取る
    5. 片付け補助金がないか確認する
  7. 空き家の家財処分に補助金は使える?
  8. 空き家片付け業者の選び方と注意点
    1. 家庭ごみをどう処理するか確認する
    2. 「無料回収」だけで決めない
    3. 見積書に含まれる費用を確認する
  9. 冷蔵庫・テレビなどは家電リサイクル法に注意
  10. 空き家片付けと遺品整理の違い
  11. 売却前に空き家の家財道具は全部処分するべき?
  12. 空き家の片付け費用に関するよくある質問
  13. まとめ

空き家の片付け費用相場はいくら?

空き家の片付け料金は、「3LDKなら必ず○万円」というように間取りだけでは決まりません。

片付け業者の料金は、主に仕分け・搬出・人件費・車両費・処分費などを組み合わせて決まります。そのため、同じ広さでも家財量が2倍なら料金も大きく変わります。

間取り別の片付け費用目安

間取り費用目安想定される状況
1R・1K3万〜8万円程度荷物が少ない単身向け住宅
1DK5万〜12万円程度家具・家電が一式残っている
1LDK・2DK7万〜20万円程度2部屋以上に家財がある
2LDK・3DK12万〜40万円程度家族世帯の家財が残っている
3LDK17万〜50万円程度大型家具や収納品が多い
4LDK以上22万〜60万円以上物置・倉庫などを含むとさらに増える

これはあくまで目安です。公開料金を見ると、3LDKでも10万円台から50万円程度まで幅がある業者があります。見積もりでは、間取りではなく実際に処分する荷物量を見てもらうことが重要です。

参考:一般社団法人 遺品整理サポートセンター

一軒家の空き家は20万〜60万円以上になることもある

相続した実家では、居室だけでなく押し入れ、納戸、物置、倉庫、ガレージ、庭などにも荷物が残っていることがあります。

  • タンス・食器棚・ベッド
  • 冷蔵庫・洗濯機・テレビ
  • 布団・衣類・食器
  • 本・アルバム・趣味用品
  • 工具・農機具・タイヤ
  • 物置や庭に残った不用品

こうした家財を一軒丸ごと処分すると、トラック台数と作業人数が増えるため費用も高くなります。

一軒家の片付け費用は「坪数」より「物量」で考えるのがポイントです。空室が多い4LDKより、物が詰まった2LDKの方が高くなることもあります。

実家の片付けで100万円かかることはある?

100万円が一般的というわけではありませんが、条件によっては100万円近い見積もりになることはあります。

高額になりやすいのは、次のようなケースです。

  • 家全体に大量の家財が残っている
  • 物置・倉庫・車庫にも大量の荷物がある
  • ゴミ屋敷状態で分別に時間がかかる
  • 大型家具・重量物が多い
  • 階段や狭い通路で搬出が難しい
  • 特殊清掃・消臭・害虫対応が必要
  • 家電リサイクル料金などが多数発生する

100万円前後の見積もりが出た場合は、金額だけで高い・安いと判断せず、作業人数、日数、車両台数、処分量、特殊作業、追加料金の内訳を確認し、複数社で比較しましょう。

空き家の片付け費用が高くなる理由

家財道具の量が多い

もっとも大きな要因は家財の量です。相続した実家には数十年分の家具・衣類・食器・書籍などが残っていることがあります。

処分量が増えるほど、仕分けに必要な時間、人員、トラック台数、処分費が増えます。

大型家具・重量物が多い

タンス、食器棚、金庫、ピアノ、マッサージチェア、大型冷蔵庫などは、搬出に複数人が必要になる場合があります。

2階から階段で降ろす、玄関から出ないため解体が必要といったケースでは、追加料金が発生することもあります。

物置・倉庫・庭にも不用品がある

空き家の見積もりでは、室内だけでなく敷地全体を確認してもらいましょう。

農機具、自転車、植木鉢、タイヤ、物干し台、古い工具などが後から見つかると、当初の見積もりより処分量が増える可能性があります。

運営者
運営者

見積もりを頼むときは、押し入れや倉庫も含めて「処分したい場所を全部」見てもらうのが安心です。後から荷物が増えると、追加費用の原因になります。

ゴミ屋敷・特殊清掃は通常の片付けと別に考える

大量の生活ごみが積み上がっている、強い臭い・害虫・汚染がある場合は、通常の家財整理より作業量が増えます。

特に特殊清掃が必要な場合は、消臭・除菌・汚染物の撤去などが追加されるため、一般的な空き家片付けの相場とは分けて見積もる必要があります。

空き家・実家を片付ける順番

空き家の片付けは、いきなり大きな家具を捨てるよりも、「残す物を確保してから処分量を減らす」順番で進めると失敗しにくくなります。

貴重品・重要書類を最初に探す

まず、処分してはいけない物を確保します。

  • 不動産関係の書類
  • 通帳・印鑑
  • 保険証券
  • 現金・貴金属
  • 契約書・年金や税金関係の書類
  • 写真・アルバムなど残したい思い出の品

片付け業者に依頼する場合でも、事前に「探してほしい物」を伝えておくとよいでしょう。

残す・売る・捨てるに分ける

重要品を確保したら、家財を「残す」「売る」「捨てる」の3つに分けます。

家族や相続人が複数いる場合は、処分前に確認しておきましょう。高価な品や思い出の品を勝手に捨てるとトラブルになる可能性があります。

売れる物を先に買取査定へ出す

処分費を払う前に、まだ使える家財を買取へ回せないか確認します。

比較的新しい家電、ブランド家具、貴金属、時計、骨董品、工具、趣味用品などは査定対象になることがあります。

自治体で処分できる物を分ける

可燃ごみ、不燃ごみ、粗大ごみなどを自治体のルールに沿って自分で処分できれば、業者へ渡す物量を減らせます。

ただし、実家がある自治体と現在住んでいる自治体では処分方法が違うことがあります。空き家所在地の市区町村のルールを確認してください。

残った大量の家財を業者へ依頼する

大型家具や大量の家財だけを業者へ依頼すれば、最初からすべて任せるより費用を抑えられる場合があります。

一方、空き家が遠方で何度も通う必要がある場合は、交通費・宿泊費・休暇取得まで含めると、最初から業者へ任せた方が負担を抑えられることもあります。

自分で片付ける場合と業者へ依頼する場合を比較

比較項目自分で片付ける業者へ依頼する
費用抑えやすい人件費・車両費などが必要
時間数週間〜数か月かかることも短期間で終えやすい
分別自治体ルールを確認して自分で行う仕分けを任せられる場合がある
大型家具搬出が大変任せやすい
思い出の品一つずつ確認できる残す物を事前に伝える必要がある
遠方の空き家交通費・宿泊費がかかる立ち会い回数を減らせる場合がある
運営者
運営者

実家の片付けは、物量だけでなく「残すか捨てるかを決める作業」にも時間がかかります。期限がある場合は、家族で行う範囲と業者へ任せる範囲を先に決めると進めやすくなります。

遠方の実家そのものの管理が難しい場合は、遠方の空き家を管理できないときの対処法も参考にしてください。

空き家片付け業者に依頼できること

業者によって違いはありますが、空き家片付けでは次のような作業を依頼できます。

  • 家財の仕分け
  • 貴重品・重要書類の捜索
  • 家具・家電の搬出
  • 不用品の適正な処理手配
  • リユース・買取
  • 簡易清掃
  • 物置・倉庫の片付け

清掃、エアコン取り外し、仏壇対応、ハウスクリーニング、特殊清掃などはオプション扱いになることもあります。

空き家の片付け費用を安くする方法

自分で処分できる物を減らしておく

業者へ依頼する家財の量を減らせば、車両台数や処分費を抑えられる可能性があります。

書類・衣類・食器など、自分で安全に運べる物から少しずつ整理するとよいでしょう。

自治体の粗大ごみ・処理施設を利用する

自治体の粗大ごみ収集や、ごみ処理施設への自己搬入を利用できる場合があります。料金や持ち込み条件は自治体ごとに異なるため、空き家所在地の公式サイトで確認してください。

大型家具を無理に一人で運ぶとけがをする危険があるため、重量物は家族や業者へ頼みましょう。

売れる家財は処分前に買取へ出す

買取できる物があれば、処分量を減らせるうえ、買取金額を片付け料金から差し引ける業者もあります。

ただし、「古い家具なら何でも売れる」というわけではありません。製造年、状態、ブランド、需要などによって査定結果は変わります。

複数社から見積もりを取る

空き家の片付けは現場ごとの個別見積もりになりやすいため、1社だけでは金額が妥当か判断しにくいです。

可能であれば複数社へ同じ条件で見積もりを依頼し、総額だけでなく処分費・車両費・人件費・階段料金・オプション・追加料金の条件を比較しましょう。

片付け補助金がないか確認する

自治体によっては、空き家の家財道具処分に補助制度を設けています。全国一律の制度ではなく、空き家バンクへの登録や売却・賃貸などを条件にしているケースが多いため、作業前に確認することが重要です。

空き家の家財処分に補助金は使える?

空き家の片付けや家財処分に使える補助金はありますが、誰でも全国共通で利用できる制度ではありません。

2026年度にも、家財処分費を対象とする自治体制度があります。

自治体の例補助内容の例主な条件
福岡県みやま市対象経費の10分の10・上限20万円空き家・空き地バンク登録物件など
栃木県栃木市家財処分は費用の2分の1・上限10万円空き家バンク登録物件など

みやま市では家財道具の処分・収集運搬だけでなく、草刈り・清掃・分別代行なども補助対象経費に含まれています。栃木市でも空き家バンク登録住宅の家財処分を対象とする制度があります。

参考:みやま市「空き家家財道具処分等支援事業補助金」
栃木市空き家バンク「補助金について」

補助金は片付け前の申請が必要な場合があります。先に業者へ発注・処分してから申請すると対象外になることがあるため、必ず空き家所在地の自治体へ事前確認してください。

空き家片付け業者の選び方と注意点

家庭ごみをどう処理するか確認する

空き家の家財は、家庭から出た廃棄物であれば一般廃棄物として扱われます。

環境省は、家庭の廃棄物を回収するには、市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可または市区町村の委託が必要と案内しています。産業廃棄物処理業の許可や古物商許可だけでは、家庭ごみを廃棄物として回収できません。

片付け会社自身が一般廃棄物収集運搬業の許可を持っていない場合でも、市区町村の許可業者と連携して適正に処理する仕組みであれば依頼できます。見積もり時に「処分する家財を誰が収集運搬するのか」を確認しましょう。

参考:環境省「廃棄物の処分に『無許可』の回収業者を利用しないでください!」

「無料回収」だけで決めない

環境省は、無許可の不用品回収業者による高額請求や不適正処理について注意喚起しています。

「何でも無料」「巡回して無料回収」などの広告だけで判断せず、処理方法と料金を書面で確認しましょう。

見積書に含まれる費用を確認する

見積もりでは次の項目を確認します。

  • 仕分け作業費
  • 搬出費
  • 車両費
  • 処分費
  • 家電リサイクル料金
  • 階段・吊り下げなどの追加作業
  • 清掃費
  • 追加料金が発生する条件

電話だけの概算ではなく、物量が多い一軒家なら現地を確認してもらい、作業範囲をそろえて比較すると安心です。

冷蔵庫・テレビなどは家電リサイクル法に注意

空き家によく残っている家電のうち、エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機は家電リサイクル法の対象です。

これらは通常の粗大ごみと同じ方法で捨てるのではなく、リサイクル料金と収集運搬料金を支払い、小売店や指定引取場所などを通じて適切に処分します。

参考:環境省「家電リサイクル法の概要」

空き家片付けと遺品整理の違い

「空き家の片付け」と「遺品整理」は重なる部分がありますが、必ず同じではありません。

種類主な目的
空き家片付け・家財整理空き家に残った家具・家電・不用品を整理する
遺品整理亡くなった方の持ち物を遺族が確認しながら整理する
生前整理本人が元気なうちに持ち物や財産を整理する

親が亡くなった後の実家なら遺品整理を兼ねることがありますが、施設への入居、転居、海外赴任などで空き家になった場合は通常の家財整理になることもあります。

売却前に空き家の家財道具は全部処分するべき?

空き家を売却するか解体するか判断するポイントを解説した図。査定で建物と土地の価値を確認し、解体費用、地域の需要、将来的な活用方法を比較しながら最適な選択肢を判断する流れを分かりやすく示している。

売却前に必ずすべて処分しなければならないわけではありません。

一般的な仲介売却では、引き渡しまでに家財を撤去するケースが多い一方、不動産会社や買取業者によっては残置物がある状態でも相談できることがあります。

そのため、売却する可能性が高い場合は、何十万円もかけて先に片付ける前に、「家財が残った状態で売れるか」「誰が撤去費を負担するか」を不動産会社へ確認する方法もあります。

運営者
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「売るか解体するか」まで決まっていないなら、片付けに大きなお金をかける前に不動産会社へ相談して、必要な作業を確認しておくと無駄を減らしやすいです。

売却と解体で迷っている場合は、空き家は売却と解体のどちらがよい?、処分方法全体を比較したい場合はいらない空き家を処分する方法をご覧ください。

空き家の片付け費用に関するよくある質問

Q
一軒家の片付け費用はいくらくらいですか?
A

家財量によって大きく変わりますが、4LDK以上の公開料金例では20万円台からの業者があり、物量が多ければ50万〜60万円以上になることもあります。間取りだけでは判断せず、現地見積もりで確認してください。

Q
実家の片付けで100万円と言われたら高すぎますか?
A

100万円が一般的な料金というわけではありません。ただし、大量の家財、倉庫、重量物、特殊清掃などが重なると高額になることはあります。内訳を確認し、同じ作業条件で複数社から見積もりを取りましょう。

Q
空き家の片付け補助金は誰でも使えますか?
A

全国一律で利用できる制度ではありません。自治体によっては空き家バンク登録などを条件に家財処分費を補助しています。片付け開始前の申請が必要な制度もあるため、先に自治体へ確認してください。

Q
まだ使える家具や家電は買い取ってもらえますか?
A

状態や製造年、ブランド、需要によっては買取対象になります。処分する前に査定すると、処分量と片付け費用を減らせる可能性があります。

まとめ

空き家の片付け費用は、家の広さだけでなく、家財量・搬出条件・車両台数・処分品の種類によって大きく変わります。

この記事のポイント

  • 一軒家は20万円台からの料金例があるが、家財量によって50万円以上になることもある
  • 実家の片付けで100万円は一般的ではないが、条件によってはあり得る
  • 重要書類→残す・売る・捨てる→買取→自治体処分→業者依頼の順で進める
  • 買取・自治体処分・相見積もりで費用を抑えやすい
  • 自治体によって家財処分の補助制度がある
  • 家庭ごみは無許可の不用品回収業者へ渡さない
  • 売却予定なら、全部片付ける前に不動産会社へ相談する方法もある

まずは貴重品や重要書類を確保し、売れる物・自治体で処分できる物を分けてみましょう。家財が多く自分だけでは難しい場合は、複数の業者へ現地見積もりを依頼し、作業内容と処分方法まで比較することが大切です。

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この記事を書いた人

地方生活サポートハウス編集部
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