空き家の防犯対策|空き巣・不法侵入を防ぐ方法と防犯カメラを解説

空き家の防犯対策や空き巣・不法侵入対策を解説するイメージ画像 空き家管理
※本記事はプロモーションを含みます。

空き家や相続した実家を所有していると、「空き巣に入られないだろうか」「誰かが勝手に入っていないだろうか」と防犯面が気になる方も多いでしょう。

空き家は、人の出入りが少なく、郵便物や雑草などから長期不在と分かりやすいため、侵入窃盗や不法侵入への備えが必要です。

警察庁の2025年(令和7年)の犯罪情勢では、発生場所が「空き家」の窃盗犯認知件数は13,971件で、そのうち侵入窃盗は11,958件でした。室外機や金属類などが盗まれる被害も確認されています。

不動産監修者
不動産監修者

空き家の防犯対策では、防犯カメラを付けるだけでなく、「放置された家に見せない」「侵入しにくくする」「異常に早く気付ける」という3つの視点で考えることが大切です。

防犯の考え方主な対策
空き家に見せない郵便物回収・草刈り・定期訪問・外観管理
侵入しにくくする施錠・補助錠・窓対策・センサーライト
異常に早く気付く防犯カメラ・スマホ通知・見守りサービス・ホームセキュリティ

この記事では、空き家が空き巣に狙われる理由、空き家に見えない工夫、防犯グッズ、防犯カメラの選び方・設置場所、見守りサービス、侵入された形跡がある場合の警察への相談方法まで解説します。

不動産監修者の小野(宅地建物取引士・FP2級)

この記事の監修者

小野|不動産監修者
・不動産業界歴14年
・宅地建物取引士(宮崎県登録)
・FP2級
・取引実績:約300件
・専門分野:空き家売却・相続不動産・不動産査定・賃貸管理

不動産売買、売買仲介、賃貸管理業務に従事。
これまで約300件の不動産取引に携わり、空き家や相続不動産に関する相談・売却案件も多数担当。
本記事では実務経験と保有資格をもとに監修を行っています。

▶ 詳しい監修者プロフィールはこちら

PR

防犯対策や管理を、この先も続けるか迷っている方へ

不動産一括査定の「イエウール」

空き家を所有していると、防犯カメラや施錠だけでなく、定期的な見回り、草刈り、郵便物の整理、修繕などの管理も続きます。 今後自分や家族が住む予定がなく、防犯対策や管理を何年も続けるか迷っている場合は、 現在いくらで売れそうかを確認して、所有を続ける場合と比較してみましょう。

イエウールで空き家の査定を依頼する

※査定額は不動産会社や物件の立地・状態などによって異なります。査定結果を確認したうえで、売却するか管理を続けるかを検討できます。

当サイトの調査記事

イエウールについて、 査定の仕組み・口コミ・評判・電話・キャンセル・途中入力・マイページ・利用前に確認したいポイント まで詳しく調べています。 査定を依頼する前にサービス内容を確認しておきたい方はこちらをご覧ください。

調査記事を見る →

空き家はなぜ空き巣や不法侵入に狙われる?

空き家の防犯を考えるには、まず「空き家だとどのように分かるのか」を知っておくことが重要です。

人の出入りが少なく異変に気付かれにくい

普段人が住んでいる家なら、玄関の開閉、車、自転車、洗濯物、夜間の照明など、日常的に人の気配があります。

一方、空き家では何週間・何か月も人が来ないことがあり、窓を破られたり、設備を盗まれたりしても発見が遅れる可能性があります。

郵便物・雑草・外観から空き家だと分かる

次のような状態が続くと、外から見ても長期不在だと分かりやすくなります。

  • 郵便物やチラシがポストにたまっている
  • 雑草や庭木が伸び放題になっている
  • 壊れたフェンスや窓を放置している
  • 長期間雨戸が閉まりっぱなしになっている
  • 夜間に人の気配がまったくない

千葉県警察も空き家の防犯対策として、防犯カメラ・センサーライトの活用、窓の施錠、庭木の手入れ、郵便受けの整理、定期訪問、近隣住民との連携などを案内しています。

参考:千葉県警察「空き家の防犯対策編」

運営者
運営者

私自身、隣の空き地が長く管理されていない状態を見てきました。雑草やゴミが増えると「誰も管理していない場所」という印象が一気に強くなります。

空き家の雑草については、空き家の雑草対策で詳しく解説しています。

家の中だけでなく室外機や金属も狙われる

「空き家には現金を置いていないから大丈夫」と考えるのは危険です。

警察庁の2025年統計では、空き家での侵入窃盗の被害品として貴金属・宝石類、家電製品類、金属類が増加しました。また、建物内へ侵入しない窃盗でも、エアコン室外機が被害品に含まれるものが702件確認されています。

給湯設備、室外機、金属部材、倉庫内の工具なども含め、屋外設備まで確認する必要があります。

参考:警察庁「令和7年の犯罪情勢」

空き家で起こりやすい防犯トラブル

空き巣・侵入窃盗

空き家では、窓や勝手口などから侵入され、室内の家財や設備を盗まれる被害が考えられます。

警察庁によると、住宅対象の侵入窃盗は2025年に17,152件発生し、手口別では「空き巣」が侵入窃盗全体の約4分の1を占めています。

なお、「空き家」と「空き巣」は意味が違います。空き家は居住者がいない住宅の状態、空き巣は留守中の住宅へ侵入して金品を盗む侵入窃盗の手口です。

参考:警察庁「住まいる防犯110番」

不法侵入・無断利用

盗難目的でなくても、人が勝手に敷地や建物へ入り込むことがあります。

警察庁は、特殊詐欺の被害金や不正薬物の送付先として空き家・空き部屋が悪用される実態についても注意喚起しています。空き家のはずなのに荷物が頻繁に届くなど、不審な利用があれば確認が必要です。

不法投棄

管理されていない敷地には、家庭ごみ、家電、タイヤなどを不法投棄されることがあります。一度放置すると、さらにごみを捨てられる原因にもなります。

放火・火災

枯れ草やごみが多く、人の目が届かない空き家では、火災への不安も大きくなります。空き家火災については空き家の火災リスクと対策で詳しく解説しています。

空き家に見えない工夫をする

空き家の防犯では、高価な設備を入れる前に、「放置されていない家に見せる」ことが基本です。

郵便物やチラシをためない

郵便受けがいっぱいになっていると、長期間誰も来ていないことが外から分かります。

定期的に回収できない場合は、差出人へ住所変更を届け出たり、日本郵便の転居・転送サービスを利用したりする方法があります。日本郵便では転居届を提出すると、旧住所あての郵便物等を届出日から1年間、新住所へ無料転送します。

参考:日本郵便「転居・転送サービス」

雑草・庭木を整える

雑草が伸び放題、庭木が道路や隣地へ越境している状態は、管理されていない印象を強めます。また、高い植栽は玄関や窓の周囲に死角を作ることがあります。

千葉県警察も侵入窃盗対策として、植木を低くしたり枝を透いたりして、道路から窓や勝手口への見通しを良くすることを案内しています。

定期的に人が出入りする

訪問する際は、玄関を開けるだけではなく、郵便物を整理し、庭や建物の外観を確認し、異常があれば対応します。

「月1回なら絶対に安全」などの基準はありません。空き家までの距離、地域の犯罪状況、建物の状態を踏まえて、自分で行けない期間は親族・管理会社などで補いましょう。

遠方で管理できない場合は、遠方の空き家を管理できないときの対処法も参考にしてください。

空き家への侵入を防ぐ防犯対策

玄関・勝手口・窓を確実に施錠する

長期間人が住んでいなくても、玄関、勝手口、窓、物置などの施錠を毎回確認します。

相続した実家で「誰が合鍵を持っているか分からない」場合や、過去に多数の関係者へ鍵を渡していた場合は、鍵交換も検討できます。

窓に補助錠・防犯フィルムなどを使う

侵入口になりやすい窓では、補助錠、センサーアラーム、防犯性能を高めるガラス・フィルムなどが候補になります。

警察の防犯情報でも、窓への補助錠、防犯フィルム、防犯ガラス、警報センサーなどが侵入窃盗対策として案内されています。

センサーライトで夜間の死角を減らす

玄関、勝手口、駐車場、建物の裏側など、人が近づいたときに自動点灯するセンサーライトを設置すると、夜間の侵入を心理的にためらわせる効果が期待できます。

ただし、近隣住宅の窓へ強い光が当たり続けないよう、向きや感度を調整しましょう。

防犯カメラを設置する

空き家の防犯対策に役立つ防犯グッズを紹介した図。センサーライト、防犯カメラ、ダミーカメラ、防犯ステッカーの特徴と、不法侵入対策として活用できることを分かりやすく示している。

空き家を頻繁に確認できない場合は、防犯カメラが有力な対策です。録画だけでなく、動きを検知してスマートフォンへ通知できる機種なら、異常を早く把握しやすくなります。

ただし、防犯カメラだけで侵入を完全に防げるわけではありません。施錠、照明、庭管理、定期巡回などと組み合わせて使いましょう。

空き家に屋外防犯カメラを設置するときの選び方

一般住宅と違い、空き家では「電源と通信環境を確保できるか」が大きなポイントです。

確認項目見るポイント
電源コンセント・バッテリー・ソーラーなど
通信Wi-Fi・SIM通信・通信なし録画
録画SDカード・クラウド・レコーダー
通知動体検知・スマホ通知の有無
夜間赤外線・暗所撮影性能
屋外性能雨やほこりへの耐性
設置方法壁固定・配線・工事の必要性

Wi-Fiがない空き家では通信方法を確認する

自宅用カメラの中にはWi-Fi接続が前提の製品があります。しかし、空き家ではインターネット契約を解約していることもあります。

遠隔確認したい場合は、モバイル回線・SIMに対応しているか、別途通信機器を用意する必要があるかまで確認してから購入しましょう。

工事不要タイプでも定期的な充電・点検が必要

バッテリー式やソーラー式は配線工事を減らせる一方、電池切れ、充電不足、通信不良、レンズの汚れなどが起こることがあります。

「工事不要=完全放置できる」という意味ではありません。定期的に映像や電池残量を確認しましょう。

玄関・勝手口・裏側など侵入経路を意識して設置する

防犯カメラの設置候補は、玄関、勝手口、1階窓、駐車場、建物裏側などです。

千葉県警察も、防犯カメラやセンサーライトを目立つ位置に設置すること、植栽を整えて窓や勝手口への見通しを良くすることを勧めています。

必要以上に隣家の敷地や窓を撮影しないなど、近隣のプライバシーにも配慮しましょう。

空き家で使える防犯グッズ

防犯グッズは、単独で使うより複数を組み合わせる方が効果的です。

防犯グッズ役割向いている場所
補助錠侵入に時間をかけさせる窓・ドア
防犯フィルム窓ガラスを破りにくくする1階窓など
センサーアラーム開閉・振動を検知して警報窓・ドア
センサーライト夜間に人を照らす玄関・裏側・駐車場
防犯カメラ記録・通知・抑止侵入経路
防犯砂利歩行音を出す窓周辺・建物裏側

ダミーカメラやステッカーだけに頼るのではなく、実際の施錠や防犯設備、管理を優先しましょう。

遠方なら空き家見守りサービスを利用する

空き家管理サービスの内容を解説した図。建物や敷地の見回り、郵便受けの確認、室内の換気、通水作業、庭木や雑草の確認、写真付き報告書の作成など、一般的なサービス内容と利用シーンを分かりやすく紹介している。

実家が県外にあるなど、自分では定期的に見に行けない場合は、空き家管理・見守りサービスを利用する方法があります。

サービスによって、外観巡回、施錠確認、郵便物整理、写真報告、換気・通水、防犯センサー、異常時の駆けつけなど内容が異なります。

ALSOKの空き家・留守宅向けサービス

ALSOKの「HOME ALSOK るすたくサービス」では、月1回の見回りや投函物整理を行う基本サービスに加え、ホームセキュリティや警備員の駆けつけを組み合わせるプランがあります。

防犯と見回りをまとめて任せたい場合の選択肢です。料金はプランによって異なるため、詳しくは空き家管理サービスの費用相場で比較しています。

セコムの空き家向けホームセキュリティ

セコムでは、窓や扉へのセンサーで侵入を感知し、異常時に駆けつけるホームセキュリティを空き家・別荘にも提供しています。長期不在住宅向けには、別料金で換気・通水・郵便物回収などのサービスもあります。

郵便局にも「空き家みまもり」がある

日本郵便には、高齢者向けの「みまもりサービス」とは別に、「郵便局の空き家みまもり」があります。

空き家近くの郵便局が月1回、住宅外観、庭木・雑草、郵便受箱、不法投棄、玄関の施錠などを確認し、写真付き報告書で知らせるサービスです。草刈りや不用品整理などのオプションも案内されています。

参考:日本郵便「郵便局の空き家みまもり」

見守りサービスとホームセキュリティは同じではありません。月1回の巡回が中心のサービスもあれば、センサーで常時監視して異常時に駆けつけるサービスもあります。契約前に「巡回」「侵入検知」「駆けつけ」のどこまで含むか確認しましょう。

空き家の防犯対策にかかる費用

防犯対策は、数千円程度の補助錠・センサーライトから、月額料金が必要なホームセキュリティまで幅があります。

対策費用の考え方
補助錠・センサーアラーム比較的少額で導入しやすい
センサーライト本体代+設置方法による
防犯カメラ本体・通信・クラウド・施工費など
空き家見守り月額または訪問ごとの料金
ホームセキュリティ月額+初期工事・機器費など

防犯カメラは「本体価格」だけでなく、SIM通信、クラウド録画、電源工事などの継続費用も確認しましょう。

空き家管理サービスの具体的な料金例は、空き家管理サービスの費用相場でALSOK・SECOM・ダスキンなどを比較しています。

空き家に侵入された形跡があるときは警察へ相談する

久しぶりに実家へ行ったときに、窓が割れている、鍵が壊れている、室内から物音がするなど、不法侵入の可能性を感じることがあります。

侵入者がまだ中にいる可能性がある場合は、自分で確認しに入らないでください。安全な場所へ離れ、事件や事故など緊急性がある場合は110番へ通報します。

すでに侵入者がいないと思われる場合でも、盗難や破壊の被害があるときは、現場をむやみに触ったり片付けたりする前に警察へ連絡し、指示を確認しましょう。

緊急ではない防犯上の相談は、最寄りの警察署または警察相談専用電話「#9110」を利用できます。

参考:警察庁「ご意見・ご要望/警察相談」

防犯対策だけでなく空き家の管理全体を見直す

空き家の防犯は、防犯カメラを付ければ終わりではありません。

  • 雑草や庭木の管理
  • 郵便物の整理
  • 雨漏り・外壁・屋根の確認
  • 施錠・窓の破損確認
  • 不法投棄の確認

を含めて定期的に見直す必要があります。

今後住む予定がなく、防犯・草刈り・修繕・税金などの負担だけが続いている場合は、管理を続ける期限を決め、売却や活用も検討しましょう。

空き家を手放す方法まで比較したい場合は、いらない空き家を処分する方法をご覧ください。

空き家の防犯対策に関するよくある質問

Q
空き家に見えないようにするにはどうすればよいですか?
A

郵便物やチラシをためない、雑草・庭木を整える、破損箇所を放置しない、定期的に人が訪問するといった管理が基本です。防犯カメラやセンサーライトも組み合わせましょう。

Q
空き家に誰かいる気配がするときはどうすればよいですか?
A

自分で建物内へ入って確認するのは避けてください。侵入者がいる可能性など緊急性がある場合は安全な場所から110番へ通報します。緊急ではない防犯相談は警察署や#9110へ相談できます。

Q
空き家にWi-Fiがなくても防犯カメラは使えますか?
A

SIM通信に対応した機種や、SDカードへ録画する機種などがあります。ただし、スマホでリアルタイム確認・通知を受けるには通信環境が必要です。購入前に通信方式と月額通信費を確認してください。

Q
空き家と空き巣の違いは何ですか?
A

空き家は居住者がいない住宅の状態を指します。空き巣は、留守中の住宅へ侵入して金品を盗む侵入窃盗の手口です。空き家を狙った侵入窃盗も発生しています。

Q
防犯カメラだけで空き家の防犯対策は十分ですか?
A

十分とは言い切れません。施錠、補助錠、照明、郵便物整理、草刈り、定期巡回などを組み合わせることが重要です。遠方なら見守りサービスやホームセキュリティも検討してください。

まとめ

空き家の防犯対策では、「空き家に見せない」「侵入しにくくする」「異常に早く気付く」の3つを組み合わせることが大切です。

この記事のポイント

  • 郵便物・雑草・破損を放置して空き家だと分かる状態にしない
  • 玄関・勝手口・窓を施錠し、必要に応じて補助錠や窓対策を追加する
  • センサーライト・防犯カメラで侵入しにくい環境を作る
  • 空き家の防犯カメラは電源・通信・録画・通知方法を確認する
  • 遠方なら空き家見守りサービスやホームセキュリティを利用する
  • 侵入者がいる可能性があるときは建物へ入らず110番する
  • 緊急でない防犯相談は警察署または#9110へ相談する

今後長期間使わない空き家では、防犯設備だけを増やすのではなく、草刈り・巡回・修繕・売却まで含めて管理方法を決めておきましょう。

編集部が笑うイラスト

この記事を書いた人

地方生活サポートハウス編集部
地方暮らしや住宅メンテナンス、
空き家管理に関する情報を発信しています。

実体験や専門家監修をもとに、
分かりやすい情報提供を心がけています。

▶ 運営者情報はこちら

タイトルとURLをコピーしました